毎日が8月31日でも楽しい。

SNSで流れてくる投稿を見てこの時期はとくに「遠く離れているんだなぁ」と感じさせられる。それは夏休みのことだ。

今日は8月27日だけれども、すでに学校が始まっている地域もあるらしい。学校のホームページを調べたわけではないし正確なソースはない。信頼できるであろうフォローしている人々の現場の声で十分だろう。もしかしたら、ウソかもしれないしデマかもしれないけど、そんなことはないだろう。

8月中に夏休みが終わっていることなど、ぼくの記憶の中にはなかった。自主的に休みを延ばしていたわけではない。9月1日の防災の日に始業式があるのがあたりまえだったのである。

小中高とそれが崩れたことはなく、9月1日が日曜だと9月2日が始業式になる。それが子どもながらに嬉しかった。トータルで見れば、休みの日数は変わらないけれども子どもだからだろう。まさに朝三暮四だ。

8月31日にやる自由研究や漢字のドリル。そこに夏休みの全てが凝縮されていた。1日は今も昔も24時間なのだけれども、8月31日だけは体感12時間くらいしかなく「あっ」という間に過ぎ去っていったんだ。宿題など終わるはずもなく。

冷静に考えれば、冬の厳しい北国は夏休みが早く終わることはすぐにわかる。一方で暑い暑い西の方はもっと夏休みが長いのかもしれない。比喩ではなく正真正銘、本当の8月31日に宿題をたくさんやる、死ぬ気でやる、ことを体験しているのは一部の地域だけだったのか。という衝撃的なことに気づいてしまった。

子どもの時はたった1日がつらかった。でも、大人になったら毎日が8月31日のようなものだ。どんな仕事に就こうとたいていの場合、納期がある。もしかしたら、締切と呼ばれているかもしれない。仕事じゃなくてもいろんな期限がある。毎日毎日毎日毎日なにかしらのそれがやってくるのである。

想像しただけでイヤだなぁと思うかもしれないけれども安心して欲しい。たいていの場合はなんとかなるし、成し遂げた後の楽しさや喜びは子どもの時の数倍だ。

少なくともぼくはそう。ライターという仕事柄、毎日締切はやってくるけれども楽しくやっている。あんがいなんとかなるよ人生なんて。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。