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エッセイvol.2

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2019年3月の記事一覧

忘れがちな思考

点と線。

ある一瞬を切り取ると正しく見えても、長いスパンだとそうではないことがある。

たとえば、昼間に餃子を食べたくなり、街で食べる。とても美味しかった。よくあることだろう。いやもちろん、餃子は各々の好きな食べ物に置き換えてほしい。

「昼」という1点で見れば大正解。餃子は美味しいし最高だ。疑いよの余地はまるでない。

でも、夜に大事な大事な餃子パーティの予定が入っていたら? 大の餃子好きは別

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夢のようだ

世の中にねむさなんてなかった。

たぶん名古屋か新大阪あたりに置いてきたのだろう。そんな気がする。それくらい、覚醒している。

千葉でのとっても寒かったナイターから帰り、仕事を済ませて床についたのが深夜3時。新幹線の乗車時刻は7時前。家を出るのは6時頃だった。睡眠時間は2時間あまり。

それでも新幹線の中では仕事をしたし、福岡では野球もしっかりと見た。それでいて友人との夕食を済ませ、こうやってno

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浮ついてなんかない

心が浮ついている人の存在が目立っている。

おいおい、大丈夫か? とひとごとながら、赤の他人にも関わらず思ってしまうほど取り乱している(ように見える)人が…。

それこそ溺れそうなくらいに。

かくいうぼくはそうでもない。いたって普通。9時に起きるところを7時くらいに起きたくらいだし、18時半の試合開始に向けて13時過ぎ家を出るくらい。地方遠征ではないけれども。

まぁどれもかわい

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コスパ軽視

コスパ、いわゆるコストパフォーマンスという言葉があまり好きではない。

今日の夜中にMLBがアメリカ本土で、そして明日の夜にはプロ野球も開幕となる。

開幕前だから気持ちが昂ぶるとかそういった気負いみたいなものは感じられなくなった。もちろん、楽しみじゃない、というわけではない。今の時代は情報が溢れており、オフシーズンの間にも選手や球団の情報はたくさん流れてくる。必要以上に、そしていらないくらいに。

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思考停止という悪

右へ倣え

こどものときにやった前へ倣えではない。そういえば小さく前へ倣えもあった。ぼくは比較的後ろの方だったので、腰に手をやるあれはやったことがない。お風呂上がりに牛乳を飲んでそうなあのポーズ。ちなみに牛乳がきらいである。アイスカフェラテは飲むけれども。

さて、なにかムーブメントになると、もしくはそれになりそうなことが起きると、右へ倣う人が多くなる。

なにかしらインパクトのある考え方が提唱さ

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働き方改革

働き方改革と叫ばれてからどれくらいの年月が経ったのだろうか。

個人的にはあまり気にしていなかった。それはフリーだからというわけではなく、会社員のときも同じ。当時はそのような言葉がなかったけれども。

ぼくが会社員として働いていた企業のすべてが、超絶ホワイト企業だったかというとそんなことはまるでない。時代背景が違うとはいえ、限りなくブラックに近いグレーだった。なんだか小説になりそうな雰囲気すらある

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気がついていなかったこと

自分の時間を捻出することはむつかしいようでむつかしい。

そう、むつかしいのである。

これはサラリーマンのときもそうだったし、今現在フリーになってもそう感じる。理由はどうあれ自分の時間を作るよりも仕事をすること、またはそれに準ずることを優先してしまうのである。

如実にそう感じている。

仕事が多いことは悪いことではない。とくにフリーのぼくにとって、仕事のあるなしは大げさでなく命にかかわることで

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珍しいこと

珍しく2ヶ月も先の飛行機を手配した。

ぼくは基本的に先の予定に関する移動の手段や宿の手配することはしない。ほぼ直前にすべてを済ませるのがあたりまえとなっている。野球のチケットを取ってあとは放置している。今月末にはヤフオクドーム(福岡)に行くけれども、宿をとったのは昨日だった。帰りのことは何も決めていない。

そんなありさまなのだけれども、5月半ばの北海道遠征に関してはチケットをとった昨日、そのま

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昔の人はすごい

久しぶりにミルクを温め、ホットココアを飲んだ。

ここ何日か桜が開花しそうなほどの暖かさを感じていた。それが幻だったのか、春の夢だったのか霞になって消えた。そんな寒さ。今日の東京である。

牛乳をカップに入れ電子レンジで温め、ココアの粉末を優しく注ぐ。この動作はいつ以来だったか思い出せない。それほどまでにここ何日かは温暖な気候だったのだろう。

ココアの香りとラベンダー香りがいい感じに充満したリビ

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なにもかわらず今日はやってくる。

イチローが引退して一夜明けた。

こんなに大きなできごとがあっても、朝は何食わぬ顔でやってくる。日中だって何も変わらない。いつもと同じように時間は過ぎていく。昨日も今日も、もちろん明日も1秒は1秒だし1分は1分として世界は回っている。

最後のプレーを見た余韻、引退したその事実、記者会見を見て(聞いて)というのもそう。多くの人が何かを考え決意したような気がする。ぼくもその大多数のひとりであり、ちゃ

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プライスレス

長嶋茂雄の現役時代を知らないぼくにとって、イチロー以上の存在を知らない。

これから先にこんな人物が現れるのだろうか? と思わせてくれた。最初で最後の人物かもしれない。

そんな存在の最後(となるかもしれない)の瞬間に立ち会えたのは誇りに思う。

まさしくプライスレス。

かおりのこと

ここ数日、アロマの香りに凝っている。

いわゆるアロマデュフューザーなるものを2台も買った。どちらも数千円のお手軽なタイプだ。さっそく、リビングと作業部屋の真ん中に1台、寝室に1台設置している。初心者にも関わらず2台持ちという暴挙。

香りは柑橘系だったり、ラベンダー系だったり4種類ほど手に入れた。効能なんかはよくわからないけど、よさそうな香りのものをチョイスしたつもりだ。

今日は朝からオレンジ

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睡眠が大事ということ

自分自身のパフォーマンスを上げるためには何をすべきなのか?

最近そんなんことばかり考えている。これからプロ野球選手を目指すわけでもなく、草野球の代打屋の仕事があるわけでもない。むしろ野球は未経験である。

自分の最高を100としたときに、──おそらくだけど──ふだんは80も出せていないのではないだろうか? と疑問に思ったのである。「ぼくの力はこんなもんじゃない、やればできるんだ! 」に近い感覚だ

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春の匂いとは

春の匂いがしたから午前中から街へと出かけた、といえば聞こえはいい。でも残念ながら家の中には春の匂いは届いていない。そもそも春の匂いとはどんなのだろうか。

海の香りがした、であれば潮っぽいとかイメージが付くし、人によってのズレは大きくないだろう。でも、「春の匂い」と言われるとどうだろうか。菜の花なのか、それとも桜なのか、はたまた新緑の発するものなのか。もしかしたら春野菜をふんだんに使ったパスタの香

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