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多摩川キャンドルのきっかけ4 〜場所を借りるために【後編】〜

前回の国土交通省の河川事務局の出張所の相談を経て、残る課題は「実際 ”やってもいいかもしれない” 場所の地図を入手したけど、じゃあ実際現地を見に行ってみて、実施が可能な地形かどうかを見なければ」という課題の解決のために活動に入っていきます。

入手した河川敷の資料をもとに、仲間と相談してみた

出張所で、多摩川の資料の写しを入手してきたものの、長い長い多摩川のどのあたりでイベントやればいいか、どんな場所でやりたいかの条件を、手伝ってくれそうな3〜4人の仲間を集めてブレストしてみました。

実際に出てきたのは、
1:出張所の人が地形がそんなに良くない場所ばかりだと言ったなら、どうせなら初回は仲間内だけ集めて実験的にやってみるのは?
2:仲間内を集めると言っても、利便性がいい場所にしたい!
3:電車の窓から見つけてもらえるようにしようよ!
4:橋や堤防の上から見たら、大きな地上絵になっていると面白い!
5:新宿や渋谷から一本で来れそうなところがいい
6:キャンドルを広い範囲に並べたい。
といった意見がピックアップされてきました。

そうです。このときのブレストが、今後私たちがキャンドルナイトを実施する大きな基準となってくるのです。

このブレストから、
「条件1:多摩川と電車や橋が交差するところ」
「条件2:駅から徒歩10分以内」
「条件3:国土交通省の管轄エリアであり、広大であるところ」
という条件を基に、出張所で撮影してきた資料や携帯で地図を見ながら話し合ったところ5箇所くらいの候補地をピックアップしました。そこを現地視察することにしました。

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現地視察と確定 〜和泉多摩川の【中洲】に〜

何箇所か現地を回ってみると、出張所で言われたとおり「草木がボーボー」だったり、「岩がすごい場所」だったり、場所によって様々な環境でした。まさに なるほど!と思ったところではあったのですが、現地視察したなかでも「なんとかやれそうだ…!」という環境だったのが、小田急線が多摩川と交差するところにある「中洲」です。

和泉多摩川から徒歩10分くらいであり、多摩水道橋の北側から地続きになっている特殊な中洲がありました。ちょうど狛江高校の裏側から中洲に入れるけもの道がありました。

当時はその中洲でバーベキューをしている人がいたり、春・秋・冬には夜に焚き火をしている人もいました(翌2012年には禁止となります)。なによりも、釣りの人もたくさん来ていて、使いづらい場所ということは無さそうに感じ、「ここでやろー!」ということになりました。 ※写真は現地視察しながらピクニックした様子。

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中洲なんだから、石が大きいのは当たり前…

小田急線と多摩川が交差する和泉多摩川(登戸)は、上流・中流・下流で言えば下流に入る場所です。とは言え、実施場所は川のド真ん中にある中洲になるので、転がっている石も少しばかり大きいものがありました。

当時の現地の写真をみるたびに「よくも、まぁ、こんな場所でキャンドルナイトやろうと考えたものだわ。勢いってやばいなー!」と思うばかりです。ちなみに、この中洲は2014年の河川敷改修工事とともに渡れなくなり、それとともに私たちは念願の芝生エリアでの実施を狛江市から許可を頂けるようになります。その後、昨年2019年、台風19号の大増水でついぞ中洲そのものが消えて無くなってしまいました。いまとなってはなつかしい中洲なのです…!

現地視察時に、石の大きさを見ながら「足をひねったら大変だな。危ないかな」とも思ったのですけど、スタッフから「キャンドル並べるとき置き方をを気をつけたり、告知媒体で<登山靴なみに歩きやすい靴で来てね!>という記載をしていけばいいんじゃない? それをわかった上で来てくれる人のためのイベントで良いと思います」とか、「もはや<夜のアドベンチャー・ピクニック!>的な副題つけてもいいんじゃない?!」とか、「初めてなんだし、半分クローズドなイベントとして、実験的にやってみる形でいい思う」とか、そんな重要な言葉をもらい勇気づけられたところでした。

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中洲に入ってくる入口(けもの道)も見つけづらい

同じく現地視察時に、中洲に入ってくるときの「けもの道」的な小さな通路も発見するのが難しいことがわかったので、「ダイソーでLEDキャンドルでも買ってきて、けもの道のところにでも置いておけば?」という意見が出たりしました。そもそも、中洲に入るためにグルッと回り込みをしなければならず、そのけもの道がどのあたりにあるのかさえ、見つけづらかったりしました。

当日、意見をもらえたようにLEDキャンドルを2〜3個置いておいたのですが、それでも見つけづらかったらしく、当日遊びにきてくれた知人から「入口全然わからなかったーー笑」と言われたり…(すみません)

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当時の調査資料 ↓ ↓ ↓

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第2回目以降、ちょっとずつ地域のお客様が入っていただけるようになり、その頃にもなると、この中洲の入口の付近に大量のLEDキャンドルで光の道を作ったりして、誘導にパワーを割かなければならなくなるのですが、それは追々のはなし…。

そもそも、この時点ではキャンドルをやれる場所を探すだけで精一杯で、もし初回がうまく行ったら2回目をするかどうかもわからなかったので、まずは「仲間内やその知人が50名集められればそれでいいか。あとは小田急や多摩水道橋からキャンドルをたくさん並べてつくった地上絵を見つけた地域の人がほっこりしてもらえればいいか」くらいの気持ちでやっていました。

初期の場所の選定について振り返ってみて

いまでこそ芝生のエリアをお借りできるようになりましたけど、振り返ってみると、無知と勢いって、良い方向に流れるとすごいものになりますね。ほんと危ういところをスレスレで勢いばかりで乗り切ったのだと再認識しました。

それとともに本当にたくさんの人から意見をもらえたから実施できたのだとも再認識した次第です。皆様ほんとうにありがとうございました。

まだnoteに何を書いていけばいいのか定まっていないので、イベントが始まるきっかけと場所が決まっていくバタバタを連載っぽく書いてみました。私たちのイベントはすっごい特殊なんで、イベントをやってみたい人にとってはあまりに参考にならないと思いますが、皆様いかがでしたでしょうか?

次回何書こうか全然決まっていませんが、そろそろキャンドルナイトの綺麗な写真を多用した投稿をしていければとも思っています。今後ともよろしくお願いします!!






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