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本能寺の変の新たな真実

昨日の世界不思議発見は、本能寺の変は、明智光秀が徳川家康を救うために起こしたものという解釈で、とても興味深かった。

この書籍を元に番組制作されているのだろう。著者である浅見先生が、当時来日していた宣教師が、ローマのイエズス会本部に報告していた書簡の現物をあたってみた。すると「光秀の部下たちは皆、家康を打つと思っていたようだ」という報告をしている。つまり、光秀は信長から家康を打てと命を受けたのだが、逆に家康を生かす方を選んだということ。
また、当時信長は日本統治を息子に任せ、自分は中国に進出の野心があった。それを宣教師たちは同じように望んでいたとある。
宣教師たちからすれば、光秀こそ消えて欲しい存在。
イエズス会は山崎の戦いで光秀を助けられるキリシタン大名高山右近に光秀を助けるなと送っている。
番組では、イエズス会は君主に反旗を翻す暴君に加担しないようにとアドバイスしたと解説していたが、いや、違うだろと、信長を利用したかったんだろう。中国でのキリスト教布教に足がかりをつけたかったと番組では紹介していたが、いや武器貿易、奴隷貿易をしたかったんだろうと思った。

昨年のNHK大河ドラマは麒麟が明智光秀を描いた「麒麟が来る」だったが、その中でも、明智光秀と家康の信頼関係とシンパシーは表現されていて、こういった最新の情報も組み込まれて制作されていたのかもしれない。
歴史は勝者が作るもの。
わたしたちが見てるのは、教えられているのは、常に一方向からの見方。大学で歴史専攻でもしなければ、教科書どうりで終わり。
ほんとうは、頭が柔軟な10代のうちに、勝者側敗者側の両方からの同じ歴史の見方を教えてもらいたかったなと思う。

大河ドラマや映画でも、人気の戦国時代をどれだけ制作しようとも、当時の宣教師とキリシタン大名たちが、武器火薬と交換に、何十万人もの日本人を奴隷として売買していたということは出さない。
わたしがこの日本人(主に女性)が奴隷として戦国時代に東南アジアから遠くは欧州まで、売られて行っていたなんて、ネット時代になるまでまったく知らなかった。きっと昔から文献はあったのだろうが、固い歴史本には興味がなかったから。
日本近代史が学校でほぼ教えられていない。詳しく知るには独学しかないというのは、皆思うところだと思うが、近代どころか、日本人に大人気で、良く良く知ってるはずの、何度もドラマで題材に上がる戦国時代でさえ、あえて隠されている歴史がある。このことは日本人なら皆知るべきだと思う。

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