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ムーミンママになりたい
ムーミンが好きだ。
ムーミンのキャラクターというより、ムーミンのストーリーが好き。
この記事を書いてて思ったんだけど、わたしムーミンママになりたいんだなって。
わたしの中のムーミンママポイントは2つ。
その1:なにもない中でごはんが作れる。
「ムーミン谷の冬」というお話の中でこんなエピソードがある。「ムーミン谷の冬」は冬の時期に目覚めてしまったムーミン(ムーミンたちは普段冬眠する)のお話。冬の不思議をたくさん体験して、その後ひどい寒波のために食糧難になる。ムーミン屋敷の倉庫に保存してあったジャムをみんなに分けてどうにか生活して、もうすぐ春…というタイミングで風邪をひくムーミン。ムーミンのくしゅんというくしゃみで目を覚ましたムーミンママは、なにもないムーミン屋敷の台所の戸棚をさささっと風邪対策の料理を作り、ムーミンの看護をする。
ムーミン谷の住人に倉庫の食料をあげて、なにもないムーミン屋敷なのに、さささっと風邪特性ナントカスープとか作っちゃうのすごくない?!この屋敷の台所は、半年寝ててもなお、ママが掌握してますってところが、すごくかっこいい。
その2:いつもそこにいる
ムーミン屋敷って不思議な空間で、血縁者としての家族は「ムーミンパパ、ムーミンママ、ムーミン」(とご先祖様)だけ。
ちびのミイは養子だし、スナフキンはたまにいる人だし、スニフはなんかしらないけど住んでいる。スノークのおじょうさんとスノークは話によっては一緒に住んでいたりいなかったり。ヘムレンさんも自分の家があったり、ムーミン屋敷に住んでいたりする。洪水で家がなくなってムーミン屋敷に来たり、じゅうたんがうまく洗えなくてムーミン屋敷に来たり、ムーミンに会ったらなにか解決しそうとムーミン屋敷に来たり、水浴び小屋に勝手に住んでいる人がいたりする。
そんな中でムーミンママは来たら「どこで寝てもらおうかしら」と考えたり、夜に喉がかわいたときように枕元に水差しを置いたり、細やかな配慮をするかと思えば、もくもくと自分の花壇を貝殻で飾ったり、壁に絵に描くのに夢中になっていたりする。
ムーミン屋敷はムーミンママあってのものだなって思っている。このドーンとムーミンママという存在とムーミン屋敷という場所があって、みんながそこで好き勝手にしつつ、ある一定の秩序と安心感がある感じ。
このドーンっていうムーミンママの存在がかっこいい。
そして話は戻るが、ムーミン屋敷のムーミンママみたいになりたくて、こういうことしているんだなと思う。
誰かの居場所になる場所をつくりたい!的な話をすると、「理想をもって、困っている人のためにやりたいんですね」みたいな受け取られ方をしたりするのだけど、わたしの場合はそんなこと全然なく、誰かのためじゃなくて、わたしがムーミンママになりたいから、作りたいんだなと思う。
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