どうしてそんなにオランダ人は幸せなのか?
先日ニュースサイトを見ていたらこんな記事を見つけました。
この調査によると、自分が幸せだと感じている人はオランダが1位で85%、日本はワースト3位で57%。
この差は何なのか?オランダに来て約1か月、私なりに現地で感じることをお伝えしたいと思います。
朝はのんびり
今我が家の娘はまだ幼稚園に行っていないため、家でお世話をしています。
日中は夫がみてくれていますが、「ママあそぼ?」と言われると断れない私。
お昼寝から起きた15時以降は子供と過ごす時間と決めています。
そのため仕事の時間を捻出するには毎朝4時に起きてPCに向かう日々です。
(頑張って起きているというよりは、20時には寝る娘と一緒に就寝しているため目が覚めてしまう)
早朝パソコンに向かいながら仕事をしていると、あたりが明るくなっても人の気配はありません。日本にいると朝6時くらいには徐々に車が行き交いはじめ、7時半には仕事のため家を出るというのが私の感覚ですが、オランダでは7時半になっても人の姿はまばら。
夫は最初これにものすごくびっくりしており、朝が苦手すぎるだろと笑っていました。
在宅でお仕事をしている方も多いので、もしかしたら通勤の必要がないのかもしれませんが、オランダの朝はとても静かでのんびりです。
アムステルダムなどの都会は事情が違うと思いますが、とにかく日本のような朝のラッシュとは無縁です。
また1日の始まりにも特徴があります。以前私がオランダで花を学んでいた時、レッスンが始まる前は必ずコーヒータイムがありました。オランダ人はこういったスローな時間を持っておしゃべりするのを好みます。おいしいコーヒーを飲んで一通りおしゃべりして、「さあ、始めようか!」それが1日のスタートです。あくせくした過ごし方とは無縁です。
自分の時間が一番大事
以前こちらの記事で、オランダは世界一のパートタイム国家だとお伝えしました。
労働人口940万人のうち、450万人は週3~4日働くパートタイムワーカーです。これを裏付けるように、私がこちらに来て知り合った方は全員週4のパート勤務をしています。
パートタイムでも正社員と給与以外変わらないため、男女問わず自由な働き方を好みます。日本と同様、オランダでも人手不足は深刻で、パートタイマーがフルタイムになればこの問題はある程度解決するそうですが、フルタイムの魅力をどうやって伝えるか、政府は悪戦苦闘しているようです。
オランダ人にとってお金よりも仕事の地位よりも大事なのは、自分としての時間です。例えば子育てをしていれば親としての役割を果たす時間をきちんと確保する。仕事だけが人生じゃないと言い切るのがオランダ人です。だからといって給料は安いわけではなく、ヨーロッパの中でも有数の高所得国です。なぜそれで社会が回るのか…ほんとにここ、私たち日本人は学ばないといけない。
バケーション大好き
6月に入り友人知人に週末の予定を確認すると、〇日から3週間バケーションに行ってくるからいないの!また帰ってきたら会いましょ!という返事が多くなってきました。そう。続々とバカンスシーズンに突入しています。家族でキャンピングカーでイタリアまで行ったり、船でオランダ中の運河旅行に出かけたり思い思いに繰り出します。
朝ものんびり、週休3.4日、からのロングバケーション。
もう私たちとは時間の使い方が全く違います。
バリバリ働いてガツガツ稼いでっていう人には全く合わない国、それがオランダです。
幸せの秘訣は時間の使い方
NZに留学し、スイスで働いたことのある夫にこの記事の話をし、何でオランダ人は幸せだと思う?と聞いたら、
「あくせく働かなくていいからだよ!」と即答しました。
こうやって書くとオランダ人って怠け者なの?って思うかもしれませんが、
働きたくないというのは全くなくて、人生の優先順位のつけ方が違うと私は感じています。
私の周りのオランダ人は働くときは働くし、時間はきっちり守るし、しっかり者が多いし、そこの差異は感じません。
家族や友人と関わる時間が大事。ただそれだけです。
その他にも手厚い教育や職業選択の仕方など、違ったアプローチもありますが、この1か月で感じたオランダ人の幸せの秘密は時間の使い方だなと私は確信しています。
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