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オランダ移住:海外移住は親のエゴなのか?

到着して1週間。娘発熱。

早いものでオランダに着いて1週間が経ちました。
この間に家具や食材が揃い、家の周りもなんとなくわかってきて
生活が整い始めた実感があります。
ただ、1つ。来月3歳になる娘が一筋縄ではいかず、ちょっと何かがあると「ばあばんちに帰りたい」と泣きべそをかく状態。
着いて数日はまず英語にイライラし、私や夫が大家ファミリーや業者さんと英語でやりとりしていると必ず「英語で話さないでー!」と爆発。
オランダのおいしいチーズやヨーグルトもお気に召さず何も食べたくないとハンガーストライキに突入。
そして本日39.5℃の高熱。
そんな娘の姿を見るたびに、母の胸はギュッと締め付けられ、
「本当にこれでよかったのだろうか」と思い悩む日々を送っています。

親の都合に付き合わされて子供がかわいそうだ

この言葉は渡蘭前にあいさつに行った親戚にかけられた言葉です。
そうか。そういう考えもあるんだとその時は受け止めましたが、
実際に今の状況になってみるとその意味も分かる気がします。
日本で何不自由なく大好きなばあばのそばで天真爛漫に育っていた娘。
保育園の先生にも恵まれて、毎日好物の納豆をたらふく食べ、幸せそのものの日常でした。
それが一変、私がオランダに一度は住みたい、子供にとっても最適の環境だからと13時間飛行機に乗り、言葉も通じず好きな食べ物もない国に連れてこられ、公園で遊びながらも生活必需品を買いに付き合わされ、なにより自分を宝物のように扱ってくれるばあば達がそばにいない日々。
娘の立場に立てば行き場のない怒りに、何もかも投げ出したくなるよなと納得します。

我が家のヒーローはいつも夫

そんな中、自身も長距離移動と生活立ち上げで疲れ切っている夫だけれど、娘の心情にそっと寄り添い決して気持ちを否定することなくポジティブに我が家を回してくれています。
オランダでは俺が主夫をするんだから娘のことは任せろと言っていた言葉通り、私の負担も半分にしてくれながら家族一丸となって困難に立ち向かう。その先頭に立って進んでいってくれる姿は頼もしい限りです。
確かに娘にとっては大変な時だけれど、家族として考えた時にこの経験は我が家にとって貴重な糧になるはずです。
その考えですら親のエゴかもしれない。けど困った時には必ず手を差し伸べる絶対的な存在として娘にとって私たちはいる。そうやってこれからの生活をみんなで一緒に乗り越えていきたいと思っています。

新生活はまだ始まったばかり

憧れの海外生活。
娘にとってはしなくてもいい経験かもしれない。
けれど1か月後、半年後、1年後、3年後はどうなっているかわからない。
娘が覚醒しヒャッハーってオランダ北部の小さな街で自転車を乗り回してるかも。
そんな前向きな想像をしながら切り拓くのみです。
家族は苦しみや悲しみを半減して幸せを爆増させるもの。
手を取り合って新天地でゆっくり環境に慣れていきたいと思います。

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