No.322|お米マイスターから学ぶ、クライアントへの価値提供のコツ
2023年11月23日 たまちゃんの「いつか何ものかになる道」 No.322
当ブログは、30代後半の元ポンコツのサラリーマンが何ものかに変化変容を果たす過程をリアルに発信します。
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■ある居酒屋のランチ
昨日、ある居酒屋とお米マイスターのことを思い出した。
今は建替えられており、もうその建物はないのだが、会社近くにあった築50年ほどは経過しているビルの地下に、飲食店が複数入っていた。
その中の1つの個人経営の居酒屋。
ビジネス街という立地のため、周りの飲食店も同様にランチ営業をやっていた。
ランチの時間帯は、そのビルの飲食店街はにぎわっていた。
流行っている店舗はランチで1~2.5回転くらいする。
このお店は、ほかのお店が埋まってから埋まっていくという感じだった。
■お米マイスターのPOP
その居酒屋の前では、ランチの商品を展示している。
どの飲食店にするか迷った人を店舗内に誘導しようという意図だろう。
そこにひときわ目立つPOPが貼ってあった。
「お米マイスター山田さんが選んだ最高級ブレンド米」というキャッチコピー。
※山田さんは仮名
その山田さんがお米を選定している姿と笑顔がでかでかと写真で載っている。
個人経営の居酒屋であり、これ以外ちゃんとしたPOPがないため、おそらく彼らがPOPを作成することは難しい。
そう考えると、これはお米マイスター側がPOPを作成し、営業をかけていたのだろう。
お米マイスターなりの営業手法といえる。
顧客である飲食店の客数アップにつながる他店との差別化ポイントとしてこのPOPを配布し、営業していたに違いない。
価値を提供するということでいうと、シンプルな話ではあるが、大事な取組だといえる。
これはこれでいい話で終わるだろう。
しかし、この話にはまだ続きがある。
■お米<食器
ある日、お米マイスターが選ぶ米の味が気になり、初めて入ってみた。
そこで、生姜焼き定食を注文した。
5分ほどでサーブされ、楽しみにしていたごはんを口に入れた瞬間、衝撃が走った。
「くっさ!」
味がどうこうではなく、とにかく、くさいのだ。
過去に感じたよく似たにおいを記憶からひねり出した。
そうだ、「ふきんの生乾き」のにおいだ。
おそらく、食器を洗ったあと、水をふき取る際のふきんが生乾きで悪臭を放っており、それで食器を拭いていくため、生乾き臭で汚染されているのだろう。
とにかく、くさい。
あまり食事を残さない私もさすがにごはんを残すことにした。
「米の良さ<生乾きのふきん」である。
お米マイスターの問題ではない。
お米マイスターが選定した米の納品後の工程で大問題が生じていたのだ。
お米マイスターは価値提供できていると思っているだろう。
しかし、顧客の顧客からすれば、大失敗である。
お店も変に期待値をあげて来店を促しているにも関わらず、低い満足度の結果、再来店は促せない。
お米マイスターに対してもネガティブなイメージがつく。
「全然うまないし、何やお米マイスターの山田は!」
まさか食器に問題があるとはお米マイスターも夢にも思わないだろう。
しかし、顧客の顧客という視点に立って現場を見てみるということができればこのお米マイスターが提供する価値は変わっていたかもしれない。
米をおいしく食べることが顧客の顧客の目的であろう。
そうなると、例えば、ふきんの話もそうだが、顧客の顧客となって定期的に店を回り、味見しつつ、米の炊き方・商品の出し方について情報収集をし、フィードバックしてあげることができれば、さらなる価値提供に繋がっていたんではないかといえる。
それだけで単なる米屋とは違うポジションをとることができるかもしれない。
顧客が気づいていない価値提供を皆さんはどうされているだろうか。
顧客の顧客の視点に立って考えることはできているだろうか。
その視点に立つと、まだまだ工夫の余地があるかもしれない。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「完璧主義より完了主義」「批評家ではなく実践家であれ!」でいきます!
●本日のまとめ
・顧客の顧客の視点で見てみると、顧客に提供できる価値提供の工夫の視点は広がるのではないか。
・期待値と満足度でネガティブなギャップが生じる場合、再来店がなくなる。
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