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私と手しごと、そして豊かな暮らし③ -私の手芸遍歴〜社会人編-

ここのところ
自分のできること、やってきたことを
「私と手しごと」
という切り口で時系列で整理してみている。

自分をいろんな角度から見つめ直す企画進行中なのだ。

前回分はこちら。


そして今回は就職してから。

2018年3月に大学院の修士課程をなんとか修了し、
4月に京都の保育園に1年間の有期雇用常勤という形態で
1歳児の担任を持つことになった。

なかなかのブラックさで
2ヶ月近くで心身ともに限界に達して休職したのだが、
結局、今も保育園に関わり続けている。

園では
「必要なおもちゃを、なんか考えて! 」
と言われて作ってみたり、
保育に必要な子ども用のリュックを作ったりした。

 ...それが、人件費って概念がないから、
 当然製作費って出ないんだなぁ...
 ギリギリ請求すれば材料費。
  と、ぼやいてみる。
ボランティア精神を搾取するってなんかね、
ちょっと違うよね。
こっちが対価をいらないと言うならそれでいいんだけど。


そして直近ではマスク。


そして、
これまで自分で、ひとりで作ることをずっと続けてきたけれど、
昨年初めて
「編みもの日和」
という編みものカフェのような試みを始めてみた。

月に1回、好文舎というカフェの一室をお借りして、
編める人には編みもの時間と場所の提供、
初心者さんには私のわかる範囲ならお伝えします
というスタンス。
どうも「教える」といった時にできる明白な上下関係が好きでなく、
その場所の提供と共有という形をとった。

ちょうど半年続いて、
あったかくなったこともあって
次は着物関係のことにしたいなと考えていた矢先、
コロナコロナで無くなって、
オンラインにしようかとも思ったけれど、
結局悩んでいるうちにすぎちゃった。

今後はどんなことをしてみよう。

半年間、
友人がきてくれたのは本当に心強かったし、
....一回ひとりっきりのときもあったのだけど...
好文舎さんのお客さんも来てくださって新しい出会いもあったり、
何だかモノをつくる時間を共有するって面白いもんだなと思った。


また保育園の話に戻るのだけれど
昨年度は担任を持たずフリーの立場でありつつ、
年長さんの加配として入ることが多かった。

けっこう自由に動けることもあって、
年長さんを中心にダンボールで裂織りをしてみたり、
ポシェットを作ったり、
やってみたい子どもたちとは
針やミシンを触る時間を共有した。

結局私が3月後半行けなかったこともあって、
完成しなかったものも多いのだけど、

家でそういうことに触れる可能性が低い場合は特に、
少しでも触ったことがある、
見たことがあるって
何だかとても大事なことな気がする。


おそらく私は作家として作品の完成度を高める形よりも、
極めてはないけれども、
私が知ってることを少しでも共有することで
こんなやり方があるんだな、
こうやってしたらできるんだ!
なんて発見やら、
自分の手で生み出す喜びをいろんな人に知ってほしいみたい。

実はただ単に触れたことがないから、
近くで聞ける人がいないから、
わかるまで付き合ってもらったことがないから、
なんて理由で
できないと思い込んでいることって
多いんじゃないかなぁ。

これはきっと「手しごと」に限らない。

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