ヨガをはじめたきっかけはこの本から
よく「ヨガをはじめたきっかけは?」と聞かれるが、私はこの本がきっかけだったと答える。
「ヨガでシンプル・ビューティ・ライフ」
エイ出版より2004年5月第2刷発行
今のヨガ雑誌「Yogini(ヨギーニ)」の前身となったムック本である。
32〜33歳の頃、私は赤貧の最中、これを手にして
(赤貧なのにどうして手にできたかは謎、誰かに買ってもらった?)
おうちの畳の上で、見よう見まねでポーズをとりはじめた。
体の裏側まで血が通い始め、偏頭痛や肩こりが軽減した。明らかに体に変化が起きた。風邪をひきにくくなった。
ポーズ(アーサナ)以外にも、アーユルヴェーダやチャクラといった用語を覚え、比較や競争がない、ありのままを見つめる、ピースフルなヨガ哲学に共感していった。
あの時の私は、食べるものにも困るくらいお金がなくて、1日500円でご飯を食べるか?銭湯に入るか?というような生活をしていた。
30歳も過ぎたというのに、東京の貧乏劇団員を地でゆく感じ。
音楽活動とアルバイトと、休みなく外に飛び出していっていた。
そんな中、内省する時間がヨガだった。
おうちヨガも1人、おためしでヨガイベントに出掛けるのも1人。
ちょうど日本にブームが到来して、初回無料のヨガ教室や、ヨガイベントもたくさんあった。
このお金のかからない身1つでできる楽しみにハマっていったのだ。
ヨガインストラクターを志したのも、ある書物がきっかけだったかもしれない。
帰路に立たされた時だった。
自分の適性や使命を考えるときがあって、その時参考にしたのが、
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
―あなたの5つの強みを見出し、活かす」
という本だった。(新版の方をリンク)
ストレングスファインダーという言葉を知っているだろうか?
人の資質を34分類していて、本を購入すると、IDが割り当てられ、診断を受けることができる。自分の強みベスト5が診断結果で表れる。
強みというのは長所。
強みを知って長所を伸ばせ、というのである。
私の強みは以下のように出て来た。
1.ポジティブ
2.成長促進
3.達成欲
4.共感性
5.社交性
3,4,5はなっとく。自分の中にあるある!と思っていたもの。
1は後天的に身についたもの。
2だけ意外だった。
私の未開発部分、
(成長促進とは?人を成長させる?可能性を見抜く?)
...もしそれが強みならば「何か教える仕事に就きたいな」と思った。
周りの人が音楽を教える仕事に就いている中「私は何が教えられるだろう」と考えたとき、思い浮かんだのがヨガだった。
ちょうど私は転換期だった。勤め先は閉店で、長く師事した音楽の先生のところは破門だし、長く所属した楽団は解散しそうだったし...。
ヨガはジャンルは違うけれど、思い切って飛び込んでみようと決め、そこから専門学校に入学した。高卒からの...20年ぶりの進学!すでに38歳になる年だった。
ヨガがきっかけで出逢う人たちが変わり、私の周りは今まで以上に愛と平和に溢れた。
これは大袈裟じゃない、本当のこと。
その数年後、「ヨガでシンプル・ビューティ・ライフ」の表紙モデルの吉川めいさんに直接お会いして、この本がきっかけでヨガを始めたこと、今ヨガインストラクターになってヨガを教える仕事をしていることをご報告できた。とても嬉しかった。
Yogini(ヨギーニ)は今でもエイ出版より奇数月20日発売で発刊中です。