歩けどこまでも #シロクマ文芸部(360字)
ただ歩く。
それがこんなに過酷だなんて。
ギラギラと照り付ける太陽が私の身を焦がす。じっくり、じっくり。
全身が変色して痛い。オーブンで焼かれている気分。
何を目指して歩いているのか。
いつから歩き続けているのか。
わからない。わからない。
どこまでも真っ直ぐ続く道の先に、光るものが見えた。水かもしれない。飲みたい。
近付くと、それは真っ黒い何かだった。濁った目玉が2つ付いている。きっと名前のある『何か』だったもの。
歩こう。歩くしかないのだから。
歩かなくては。
例え、道端にたくさんの何かが転がっていても。私は救われたい。
道の端に『42』という看板が見えた。
そうだった。ここは地獄の42丁目。
閻魔さまの言うことには、私は49回罪を犯したので、49丁目でゴールらしい。
ゴールには何が待っているのか、わからないけれど。あと少し。がんばる。
☀️☀️☀️☀️☀️
こちらの企画に参加させていただきます🙏
夏休み。家族で屋外プールに行って、カナヅチなりに流れるプールでどんぶらこしたり、ウォータースライダーで鼻に水が入って悶絶したりしたのですが、全身日焼けしてヒリヒリ地獄になりました。
そんな頭で思いつくままに書いてみたら、思いのほかホラーになり、自分で自分にびっくりしております。なんでや。
歩き続ける・救われたい、は私の永遠のテーマかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました☺️