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#読書の秋2021#テスカトリポカ 締切前に読み終わった!喜

夏休みの宿題は、いつも、最後の日にまとめてというのは、もうどうしようもない事なのかな(笑) 締切1日前にして、#テスカトリポカ 読み終わりました。

うん十年ぶりに課題図書という本と向き合いました。
そして、うん十年ぶりの読者感想文に取り組んでます。←今、ここ

大人になって、宿題も課題もなくなり、本といえばドラマや映画の原作本を読み漁り、昔あった、小学校の図書室で新刊と出会って読みたくなる、なんて経験もなくなって、その貴重な体験がなくなったことにも、気がつきませんでした。
『テスカトリポカ』もし、課題図書に名前がなかったら読んでいないでしょう。
この#読書の秋企画 が私の中の、なにかワクワクする気持ちを呼び覚ましてくれた気がします。

『テスカトリポカ』とはなんだろうか。

私はこの聞いたことのない、単語が魔法の呪文なのか、地名 人名なのか、この本はこのタイトルが差す言葉の意味を想像するところから、すでに物語が始まっている。

メキシコも、カルテルも見たこともなく、アステカ文明も知らない、それはどこか遠い国の遠い世界のはずなのに、その細かな描写がいい場面も悪い場面も脳裏に映る。
本来、読書は脳にその文章の場面を描くことが楽しいことだった。
それを思い出させてくれた。

世界はぐるりぐるりと巡り、辿り着くのが日本の川崎。神奈川県というのが、急に身近に思えて想像がつきやすくなるのも面白い。

人間模様も、たくさんの家族が巡り巡っていくが、父と子、母と子、兄弟の絆。登場人物、全員が生まれついての悪という訳でなく、境遇に恵まれなかったからという理由で巻き込まれていく人物も多い。
ボタンの掛け違いのように、最初の1個がずれていき、最終的に大きく雪崩のようにくずれていく。

そこには、常人には理解しがたいアステカ文明のにおける、神々の残酷で美しい祭りが執り行われている。しかし、その祭事の意味と理屈を丁寧に反復することで、不思議に引き込まれていった。

拳銃1つとっても、どの描写もすごく細かくてすごいと思っていたら、ものすごく引用図書が多く作者の努力と熱意が伝わる作品でした。もし、映画にするなら、コシモと矢鈴を中心に描かれていくのかなとぼんやりと思いました。

残酷な描写も多いけど、最後は矢鈴と少年
パブロの妻と娘、そして、コシモ、それぞれが前を歩きだすところにこの作品の光と希望を感じました。
解釈はいろいろ出来る作品だと思う。
ロマンスはないけど、鬼気迫るアクションとジリジリと不気味な緊張感が味わえる内容でした。

知らない世界を冒険をさせてもらいました、ありがとうございました!

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