いでたちプランニング なりたち 3 「モノとの向き合い方を知る」
意外な方向から私の服問題に一石を投じたのは
「収納セミナー」でした。
今でこそ「断捨離」という言葉が市民権を得て、片付けのアドバイスやサポートをする協会が複数立ち上がっていますが、30年前はそこまで一般的ではありませんでした。
私はモノが捨てられない性質で、しかも片付け下手です。
「いつか使えるかも」
という気持ちもありますが、
「資源を大切にしなければ」
という概念もあるのです。
「資源を大切に」と称して抱えたモノを、うまく片付ける方法を知りたいと思っていたところに、この収納セミナーを見つけました。
「このラックは収納に便利ですよ」
「取り出しやすいのはこのたたみ方です」
というようなモノの管理のノウハウを得られると思いました。
ところが、内容はモノとの向き合い方といった考え方のワークが殆どでした。
「捨てたくても捨てられないもの」
についてグループで話し合ったり。
この「捨てたくても」というフレーズがポイントで、「自分にとって必要でない」ことがわかっているモノだということです。
「いつか使うかも」
「もったいない」
という上っ面の気持ちで手放せないモノ…それ以上深く考えたことがなかったことに向き合う初めての経験でした。
そのセミナーで得た”モノとの向き合い方”と自分のモノとの付き合い方を整理すると、
服とは
「道具」であり
「感性を表現する手段」でもある
という二つの役割があること、そしてその時その状況で重視する条件があります。
それらが混在して自分にとっての服の役割や配分が、ますます分からなくなってしまうのです。
そしてモノを手放す(“捨てる”という言葉に今でもどうしても抵抗があります)ことの罪悪感は
「手に入れる前に厳選する」
ことで感じなくてすむということに気づきました。
その厳選のための基準づくりが「いでたちプランニング」のベースとなりました。
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