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伝わる話し方 5w1hの順番

【5w1h とは】

一度は聞いた事があると思います。
沢山の情報を紹介するテレビのニュース番組や新聞記事などは必ずと言っていいほど5w1hが入っています。
以下の頭文字をとって「5w1h」と呼んでいます。

whenいつ、whereどこで、whoだれが whatなにを whyなぜ howどのように

〇例)今朝7:00ごろ(when)新橋で(where)トラックが(who)歩行者をはねる事故が起きました(what)。
警視庁はトラックが赤信号を無視したとみて(why)、当時の状況を詳しく調べています(how?)。
〇例)フランス各地で(where)5日(when)、「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動のデモが行われた(what)。


5w1hが入っている文章は必要な情報が不足なく網羅されているため、わかりやすいのです。
1つの文章に全てを入れる必要はありません。上記のように、2つの文章に分けた方がわかりやすいこともあります。

では、5w1hが入っていれば、どんな順番でもわかりやすい内容になるのでしょうか。


【伝わる順番】

伝わりやすさには「順番が大事」なのです。
先日の記事でアンパンマンの絵描き歌を取り上げましたが、いきなり「黒豆」から描き始めても、うまくアンパンマンは描けないのでです。

ではどんな順番がよりわかりやすいでしょうか?
基本は以下の順番の通りです。

1.when/where
2.who (whom)
3.what
4.why
5.how


1. when・where (アンパンマンで言うと“輪郭”)
あなたにとって大晦日は何月何日ですか?
私にとって大晦日は何月何日ですか?
両者どちらも12月31日ですね。

あなたにとってエッフェル塔はどこですか?
私にとってエッフェル塔はどこですか?
両者どちらもフランス パリにありますね。

人は頭の中で考えながら話しをします。
誰にとっても普遍的な情報は先に持ってくることで両者間に共通認識が生まれます。
普遍的な共通認識があるとイメージがずれにくいのです。

一言で「旅行に行く」と言っても、お盆の頃のパリを思い浮かべている人と、年末年始のハワイを思い浮かべている人とでは、話は噛み合いません。アンジャッシュです。
Whenいつ・Whereどこで を先に両者間で認識していれば、大きくずれることは少ないです。

2. who (アンパンマンで言うと“鼻・ほっぺ”)
日本語の文法上、主語が省略される事は多々あります。
 
 例: (I) thank you for waiting. how may I assist you today?
(私が)(あなたを)お待たせ致しました。本日は(私が)(あなたに)どのようなお手伝いが出来ますでしょうか?

日本語は隠れた主語を頭で補いながら話す言語です。
隠れた主語を補うとき、間違った主語を補ってしまうと、会話している両者間の共通認識がずれてしまいます。
意識的にwhoを入れて話すと隠れた主語を捕捉しなくて済むのです。
そのため共通認識にずれがなくなり、話がわかりやすくなります。


3. what・why・how(アンパンマンで言うと“目・まゆげ・口”)
この3点が実際の話の内容です。アンパンマンで言えば、表情を決める目・まゆげ・口に当たります。
 人により、話したい内容により、都度情報が異なります。
 場合によりどの順番がいいかは変わることがあります。
 


<ポイント>

 ・5w1hを使おう。順番に気を付けよう。

 話をするということは、考えていることを伝える=共有する ということです。
 普遍的な内容から伝え、共通認識・理解をもって話しを進めると、内容がずれにくく、話の流れがスムーズになります。 

【まとめ】

・5w1hの順番は↓が好ましい。
1.when/where 
2.who (whom)
3.what・why・how


本日は以上です。

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