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心の代弁者

創作というのは、自分の心を理解するうえで大変役立つものだと思っている。

創作にもいろいろあると思うが、全てにおいて共通しているのは、自分自身が抱く世界との対話みたいなものである。

自分は何を求めているのか?
どんな理想を持っているのか?
気に入っているものは何か?気に入らないものは何か?

物語や、そこに登場するキャラクターは自分の代弁者だ。

直接言葉では上手く言えない人が、手紙だと自分の思いを吐けるように、

直で自分の心を眺めるより、一つ何かクッションを挟むことで、かえって分かりやすくなる、ということはあると思う。

もし、自分が一つの小説、一つの映画を作るとしたら、どんな物語を作るだろうか。
それを考えることで、自分自身の理解に一歩近づけるかもしれない。

その時に大切なのは、心を「今」に集中させることだ。

可能な限り、過去と未来を切り離す。

創作するに当たって、将来の不安や心配から逃げるためにやっても、たぶん上手くいかない。

今に心を集中して、ただ自分の中の何かに任せる。
思考には出しゃばらせないで、ゆらゆらと、流れに身を委ねる。

そして、ふっと浮かんできたものを、良いとか悪いとか考えずに、楽しんでみる。

もし、これといったものが浮かんでこなくても、今この瞬間に集中した心は落ち着いて穏やかになっているはずだ。

物語は自分の心と密接に関係している。

自分が自然な状態で思いついたことを楽しみながら物語化していくことは、人が充実しながら生きていく一つの方法だと思っている。

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