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悪事よりも厄介なもの

人は自分の行動についてよく考えているのだろうか。

それをやる前に、よく考えなければいけないことは、

悪いことをするときでは・・・ない。

本当にしっかりと考えなければいけないのは、
「正しい」ことをやろうとしているときだ。

悪いことをするときは、案外人はよく考えている。

泥棒なんかがそうだ。
夜に来たり、家の人が留守の時を狙って来たり、目出し帽なんかを被って顔を隠したりするのは、自分が悪いことをやっているという自覚があるからだ。
だからしっかり考える。

でも、「正しい」ことをやろうとする人は、それを当たり前のことと思っているので、あまり考えていないのではないかと思う。

SNSなんか見れば一目瞭然だ。
あの中で飛び交っている罵詈雑言は、自分が正しいと思っているから出ているものが大半だろう。

むしろ、詐欺師の方が優しく丁寧な言葉で話している。
自分のやっていることをちゃんと自覚しているからだ。

正しいと思うことこそ、慎重にならないといけない。

ブレーキが壊れやすいのは悪事よりも、
自分が「正しい」と信じ込んでいることの方が危ういのだ。

物語を見てもそういう場面は多い。

悪事を働くほうは、結構綿密に計画を立てて動いたりするが、

正義側は、一度これが正しいと決まったらあとは一直線だ。

自分が、正しいと思うこと。当たり前と思うこと。常識と思うことこそ、本当はしっかりと観察していかなければならないのだ。

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