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こんな すいようび あったら いいな


「なつが おわるまでに かんがえてきてね」

おもしろいことが スキな とうのせんせいが

みんなに だした しゅくだいの テーマは

「こんな がっこう あったら いいな」


みじかい なつやすみの さいごのひ

おさななじみの そらと こころは

ふたりで ならんで ノートを ひらいて

どんな がっこうが たのしいか かんがえた



そらは おもいついたことを はなしはじめた

「『スキに すごせる すいようび 』ってどう?」


じっとしてるのが にがてな そらは

いっしゅうかんの まんなか すいようび

じぶんで すごしかたを きめられたら

じゆうで たのしそうだなって ひらめいた


すいようびには じゅぎょうは なくて

「3つのプ」から じゆうに えらぶ


「フリースクール」にかよう おにいちゃんが

おしえてくれた 「3つのプ」

プレイ・プログラム・プロジェクト


プレイは あそび きゅうけい おしゃべり

おとなと みんなで たのしむ プログラム

こどもだけで チャレンジする プロジェクト


スキなことをして すごせる すいようび


がくねんも クラスも かんけいなく

なかにわの ベンチで ジュースを のんで

ゆっくり おはなし してもいい


ちいきの おとなや だいがくせいと

かわあそび まちたんけん クッキング

いろんな きかくを たのしんでもいい


しらべたり かいたり つくったり

じぶんの やってみたいことを

とことん とりくんだっていい


いろんなスキが あふれるひ


あなたは なにをするのが スキ?

どんなことしてる あなたが スキ?



うーん わたしは なにが スキかな?

そらのはなしを きいたこころは つぶやいた

「『スキを そだてる すいようび』は どうかな?」


すいようびは がっこうに いかなくてもいい


こころの おとうさんは いそがしくて

すいようびしか やすみがない

それに となりまちで ひとりでくらす

おばあちゃんにも あえたら いいな


スキなばしょで すごせる すいようび


インターネットで みんなを つなぎ

「ぜんこくしゅうかい」 だって できる

にほんじゅうの こどもたちの

まちのじまんや なやみや スキなこと

きいたら わたしも なにかうかぶかな


スポーツせんしゅ・はかせ・げいのうじん・うちゅうひこうし・クリエーター

スキを たいせつにしてる おとなたちからの

こどもたちへの メッセージを きいてもいいね


もっと みぢかな ひとたちからも

おそわることは きっとある


ずっと あるとは かぎらない

かぞくとの じかんも たいせつにしたいな


おとうさん おかあさん おばあちゃん

まだ あかちゃんの いもうとからも

まなべることは あるかもしれない


いろんなひとの いろんなスキ

ゆっくり のんびり しりながら

じぶんの スキも そだてていこう


あなたは どんな ばしょが スキ?

だれと いるときの あなたが スキ?



ぼくは だれといるときが スキだろう?

そらが すこし かんがえてたら

とうのせんせいが あたまに うかんだ

「すいようびは せんせいも スキに すごせるといいな」

「うわぁ せんせい きっと よろこぶね」


がっこうに くるか こないか

せんせいも えらべる すいようび


がっこうで まるつけや つぎのひのじゅんび

みんなの ようすを みにいってもいい

おひるは こどもたちと たべてもいい


おうちで せんせいのかぞくと すごして

じかんをきめて しごとをしてもいい


「とうのせんせいも じぶんのこどもと すごせるね」

「でも ときどき いっしょにドッチボールとか したいなぁ」


そらのことばに こころはうんうんとうなずいて あたらしいアイデアも ひらめいた

「せんせいが いろんなばしょの がっこうに あそびにいけたら たのしいかも」

「え~ いいなぁ ぼくも ほかのがっこう いってみたい」

「しかも インターネットでつながってたら にほんじゅうのせんせいの おもしろいじゅぎょうが うけられるよ」

「いろんながっこうの せんせいや こどもたちに べんきょうや こまってること そうだんできたらいいね」



そうなったら すてきだなと ふたりは かおをみあわせた

でも けっきょく せんせい いそがしそうだな


せんせいも じゆうに すごせる すいようび


がっこうでは まちのおとなが だいかつやく

はなやさん・コックさん・かんごしさん・うんてんしゅさん・おまわりさん

ひとりひとりが とくいなことで

ちょっとずつ てつだって もらえたらな


「こどもたちは このまち み〜んなの たからもの」

って ちじや しちょうも いってたもんね



すいようびに やったことは ノートに かいて

せんせいや みんなに みてもらえたら いいな

ことばでも えでも しゃしんでも いいな

すいようびの ノートは カラフル だろうな


にほんぜんこくで おなじひに

「こどもフェスティバル」が できたら いいな

たのしい かつどうや さくひん みせあおう

こどもが おとなを しょうたいしよう


ときには がっこうを とびだして

しぜんや しゃかいに でかけてみよう


ささえるひとに ささえられることがある

おしえるひとが おしえられることもある


せかいの すべては がっこうで

ぼくらは せいとで せんせいだ


みんなで つくる みんなの がっこう


ふたりが じっくり かんがえた しゅくだい

とうのせんせいは なんて いうだろう?


じぶんにとって ちょうどいい とくべつなひ

あなたは どこで だれと なにをして すごす?


あなたの スキな あなたで いよう


こどもも おとなも おもいきり

スキを たのしめる すいようび


そらと こころは ノートを とじると

ふたり いっしょに ことばが でてた


「こんな すいようび あったら いいな」







このお話の主人公 そらとこころは わたしが仕事で関わっている 個性も背景も豊かなこどもたちを モデルにしました。
2020年の 長い春休みと 短い夏休み こどもたちは 色々なことを感じ 色々なことを考えていました。
「とうの」先生は 逆から読むと「ノート(note)」いつも楽しい宿題を ありがとうございます^ ^



最後までお読みいただき、ありがとうございます。彩り豊かな道のりを歩むあなたを、わたしも応援しています。いつでも気軽にお立ち寄りください^ ^