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[週末雑記#5]予想を超えるには?

アルセウスを始めて1週間が経つが、小学生の頃、初めて出会ったポケモンの世界にワクワクした世界観が現代版にアップデートされ「ピュアに図鑑を完成させることへのモチベーション」を高めてくれる設計に感動している。

直近のポケモンシリーズもとても面白かったし、新しいポケモンとの出会いにワクワクしていなかった訳ではないが、どうしても初期ポケモンの知識のほうが多い自分にとって、愛着も持ちやすく、そんな大人心を丁寧に拾ってくれる今回のアルセウスは自分的には過去最高傑作と言える。

オープンワールドRPGとしてみると、まだまだ改善の余地はあるといえるが(個人的には複数ポケモン出てくるのに、単一方向でしか攻撃が出来なかったり、こちらも複数ポケモン出せればいいのに・・・と思うシーンが多いので、バトルは改善の余地しか無い気がしている。)あくまで「ポケモン図鑑を完成させるのがメインテーマ」というところに振り切っていると考えると、本当によく出来たゲームだ。

アルセウスの完成度と、ワクワク感を経て、改めて「新しいこと」にチャレンジすることの難しさを感じた。「ポケモン」という世界的なタイトルともなると、それは自分にはもう考えられないくらい様々な方向性からゲームコンセプトを考え抜いてものづくりが進むのだろうし、多くの人の期待を超える作品作りにしないとならないプレッシャーにも勝たないといけない。予想を超える「ものづくり」は、誰もができることではないだろう。まさに職人芸だ。

自分の仕事柄「現状の仕事にはやや飽き足りず、事情はそれぞれあるものの、よりワクワク出来る環境を求めて声をかけてもらう」ことが多い。その人が次に求めている世界はどんなもので、どんな風に生きていきたくて話をしにきてくれているのか?とにかく、ひたすら、丁寧にお伺いするようにしている。抽象度が高く、あまり言語化出来ていない方もいれば、具体的に「こんな風に生きていきたいです!」と宣言してくれる方もいる。その具体接点を現実世界で探す仕事だと今は理解しているが、さて、自分はどれだけ、その人が予想を超えたサービスを提供できているのだろう。どれだけの期待に応えられているのだろう。

そして、翻って、そんなサービスを行っている自分自身に、その作ろうとしている未来に、どれだけワクワクできているだろうか?安易な予想の範疇で収まっていないだろうか?

時折、自分の予想を上回るパフォーマンスと成長を「転職活動」という短い期間の中で垣間見せてくれて(それは、この期間だけ頑張ったから成し得たわけではなく、すべての積み重ねの結果生まれているご縁だとは理解しつつ…)未来を切り拓いていく、逞しい方々との出会いがいくつもある。自分の仕事を奮い立たせてくれる人事や経営者の方との出会いも、いくつもある。皆、予想を超えてくれるのだ。役得すぎる。

UVERworldの今年初めてのライブが2月1日にあった。今回は1人で、ひっそりと2階席の片隅で参加したが、彼らもまた予想を超えて、人気を獲得していったバンドの一人だ。予想を超えてくるエンタメは音楽だろうが、ゲームだろうが、楽しい。

そして、いつしか、予想を超えられなくなると、人は閉塞感に苛まれ、新しい環境を模索し始める。これは、いつの時代も、どんな人でも同じなのかも知れない。誰しも、自分の可能性には蓋をしたくないのだろう。また、次の可能性を見出し、自分の予想を超える活動を模索するのみだ。

すべてが予想通りに物事が進むのは、安心感があるけど、きっと自分にとっては面白くない。トラブルが起きてこその人生である。そんなことを、マップ上でさまよいながら思う休日であった。

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