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34歳の夏休み

33才を通り過ぎて、34才。
数え年では35才となり、人生に現実感が増してくる。

今年の夏休みは京都にこもり、酒と映画と音楽に塗れ、良い休暇を過ごせた。

どんなに道を踏み外したとしても、何度でもやり直せる。諦めなければ。何度も諦めそうになるけど、最後に自分を救うのは愛なのかもしれない。調子が良い時は気付けないけど、自分を本当に大事にしてくれるのは誰なのか、何なのか、しっかり胸に刻みたい。号泣した。

何をどの時間軸で見ているのか、何を見せられているのかよくわからないまま話が進む不思議な映画。1950年代の不可能なことなんて一つもないと思っていたある意味無敵でカオスなアメリカが描かれていて、終始次に何が起こるのかワクワクしながら見ることが出来た。登場人物の絶妙な人間関係が面白い。マヤ・サーマン=ホークが可愛い。

とにかく夏っぽい映画が見たくて、バカンス映画を見た。まだ、大人になり切れない子供と、大人になってしまった父親のひと夏のお話し。監督の実体験に基づいているというから驚きだ。自分が父親になったら、どんな風に子供と接するのだろうか。予定はないけど、不器用で、愛に溢れていて、泣けた。

なんだろう、ストーリー云々より、この雰囲気、この舞台で製作された映画を出町座で見れたのが贅沢な夏の経験、ということなのだろう。真夏に雪景色も涼しくなって鑑賞体験として非常に良かった。貴船は、ずっと豊かだそうだ。大切に守っていきたい文化である。

トム・クルーズファンになって久しいが、この夏を彩った最高のエンタメであった。続編も楽しみすぎる。頭空っぽに、最高~!って見れる映画。夢がある。

君たちはどう生きるか。これも今年の夏の出来事なのか。改めて、コペルくんの原作の方も読み返したが、まだ、明確な答えは出ない。ずっとこの問いについては考え続けるのだろうな。人生は続く。

この夏、最後には、これを見るしかなかった。重いが考えなくてはならないテーマ。今年最初にヒトラーの映画を見たが、未来を考えるために、もっと、歴史を知らなくてはならない。背景を、構造を理解して、ここで食い止めるには?しっかりと向き合いたいテーマの一つだ。

映画だけでなく、読書体験もアップデートされる夏となった。

夏の始まりに自身の欲望に向き合い、物語思考を呼んで、自分の実現したい世界にも向き合ってみたが、新たに夢を持つことが出来た良い機会だったように思う。実現に向けて、少しずつアクションを進めていきたい。

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