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突然ビールに旨味を感じるようになった話


タイトルのとおりです。ここ一ヶ月間くらい、飲んだことのあるものを中心に、クラフトビールを飲み漁っています。だって僕の第一次・二次クラフトビールブームが無に還ってしまう勢いで美味しいんですよ。重要なのは温度とグラスです。飲み方って大事だなあ。

きっかけは2月のとある日@札幌です。『メイドインアビスー深き魂の黎明ー』をレイトショーで観るために、うろうろと市内で時間をつぶしていたときでした。ほどよく歩き疲れてきて(予定どおり)、以前から行きたいと思っていた『ファビュラス』というお店でひと休み。

このお店が面白くて、カフェレストランでありながら、衣類やインテリアの販売も行っている複合店なんですよ。でも晩ごはんにはまだ早くて(予定外。でも気になるから入っちゃう)、ビールを一杯飲みながら30分くらい居座ることに。

ラインナップははっきりと覚えていないけど、小樽ビールのヴァイスをチョイス。小樽ビールは二回目になるんですが、めちゃくちゃ美味しかったですねえ。飲み干すのがもったいない。これ、以前に飲んだときは、とくに印象に残らないビールだったんですよ。でも今回は、とにかく旨味が強く感じられる。フレーバーも何というか、醤油みたいな匂いがするんですよね。(作り方が変わった…?わけじゃないだろうなあ)

その日は何がなんだかわからないまま、他店で晩ごはんを食べ、メイドインアビスの興奮が寝るまで冷めず、ボンドルド鬼畜だなあと思いながら一日を終えます。

で、この「ビールの旨味強く感じる問題」の解決に向けた仮説が、2月も終わりかけのある日、とあるブリティッシュパブにて完成します。ここで飲んだのは、かの有名なPUNK IPAで、やっぱりこの前に飲んだときより旨味が強い。美味い。

この頃はたしか、中国で他国への渡航自粛要請が出たばかりで、札幌はすっかり死んだ街みたいになってました。パブにはスーツを着たおじさんソロ客が二組…。その2人もすぐに帰ってしまって、あっという間に貸切状態。

そのせいでやたら店主さんに話しかけられるし、もうそろそろ帰ろうかな…と思いながら、仮説は完成します。冒頭でも言ったとおり、温度、そしてグラスです。

温度はまあ当たり前ですよね。でも僕も日本人の端くれとして、キンキンに冷えたビールを飲み慣れています。だからこれまで、無意識にクラフトビールもそこそこ低い温度で飲んでいたんじゃないかと思います。そんなに味に差が出るわけじゃないだろうと、たかを括っていたわけですね。各々のビールの適正温度があるんですから、今度からはもっと意識するようにします。

それからグラスです。クラフトビールって高いじゃないですか。お値段が。思い返してみると、いつも小さめのグラスで、330mlの瓶ビールを2、3回に分けて飲んでいました。たぶん130mlくらいずつです。しかも、それをちびちびと、味をたしかめるように…。でもそんな飲み方で、ちゃんと味がわかるわけないんですよね。ある程度まとめて口に含んで、しっかりと舌に触れさせるべきです。それに気づいてから、僕は350mlのグラスを使うようにしています。もうぜんぜん印象が違って、むかしよく聴いていたアルバムを新しいイヤフォンで聴き直すくらいの喜びが感じられます。

というわけで、不景気なのに贅沢にクラフトビールばかり飲んでお財布が空にならないよう、皆さんも気をつけましょうね。ありがとうございました。

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