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コロナ禍で飲むならビール?ワイン?焼酎?

皆さんはコロナが流行してから、飲酒量が増えていませんか?

アメリカではコロナが流行する中、アルコール摂取量が29%増加し、大量飲酒者は21%増したとのことです。その結果、今後アルコール関連死が19~35%増加するだろうという報告があります。

ですが飲酒は、コロナ感染のリスクの増加になると言われれています。
飲まないに越したことはありません。

とはいえ、やめられない方も多いでしょう。
そう自分もです。

では、飲むならどんなお酒ならよいのでしょうか?
そんな研究が、今年中国から報告されています。
お酒がやめられない方は参考にして下さい。

1.方法

2019年11月31日から2021年7月26日までの計47万人(男性21万人、女性26万人、平均年齢69歳)が被検者で、そのうち1.7万人がコロナ陽性となっています。その人たちのアルコール消費量と、コロナの感染のリスク、その関連死亡率などのCOVID-19のリスクを調べています。

2.結果

アルコール摂取と新型コロナウィルス感染のリスクとの関連

やはりこの研究でも、飲酒量が増えると感染のリスクが増加します。
ガイドラインの範囲(112g/週未満) 1.04倍
ガイドライン以上(112~224g/週)     1.09倍
ガイドラインの2倍以上(224g/週以上)1.12倍

そしてお酒の種類でみると、
①赤ワイン(0.83-0.90倍)
②白ワイン(0.93-0.95倍)
③蒸留酒(0.97-1.09倍)
④ビール(1.07-1.28倍)
と順となっています。

またCOVID-19の関連死を含めたCOVID-19リスクでも、同様の結果となっています。

焼酎は蒸留酒ですから、ワイン>焼酎>ビールということでしょうか。

アルコール消費量とCOVID-19リスクの関係

またアルコール消費量とCOVID-19リスクを男女別に線形グラフでみると、
特にビールや焼酎を飲む女性のCOVID-19リスクが高い事が分かります。

3.考察

報告の中の考察では、赤ワインがコロナの感染及び関連死に対してよい結果だったのは、特にポリフェノール含有量が多いからではないかと記されています。
ビールもポリフェノールが多いことで知られていますが、そのポリフェノールの種類の違い(ビールはカルコンとフラバノン、ワインはスチルベン、プロアントシアニジン、レスベラトロール)にあるのではないかとのことです。
蒸留酒はポリフェノールが少ないのでリスクが上がるとされていますが、芋焼酎にはアントシアニンというポリフェノールが含まれています。もしかすると、文献の通りではないかもしれません。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
やはり一般的に過度の飲酒はすすめられません。
ですが、ワインはよいかも!ビール・焼酎はホドホドに!!
そんな文献もあるということを、話のネタに盛り上がってはいかがでしょうか。

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