ミラクルはない
昨日は、ラオスのサッカー代表監督であるマイケルさんと試合観戦に出掛けて、その後は夕食を共にした。
病院に行く必要がある時は送っていくし、何か必要なことがあればいつでも連絡してくれととても親切にしていただいている。
代表監督としてのみならず人間としてとても尊敬する人だ。
きっと、そのあたりに日本とヨーロッパのサッカーの強さの違いの秘訣が隠されているかもしれないと感じている。
夜食事時には、先日カンボジアで行われたSea Gamesについての話題が出た。
ラオス代表は初戦でベトナムと対戦した。
そのベトナム代表監督は我々日本人にとっては懐かしいだろうフィリップ・トルシエ氏だ。
試合は後半終了間際まで0−1でラオスは1点を追う形であった。
そこからラオスは1ポイントでも奪うためにより攻撃的なスタイルを続けた。
ビッグチャンスを作り出したが、不運にもそのゴールが入らずに結果的に終了間際の隙をつかれて2−0で試合はベトナムの勝利で終わった。
僕は負けている状況、ベトナムに0−1で敗戦であればラオスとしては大きな躍進である状況でも、大会でのポイントを掴みに攻めに出た監督のスタイル、決断はとても尊敬する。
しかし、ラオス国内での評判は「結果」のみを切り取られた形で広がる。
正直、今のラオスとベトナムを比べたら0−5で負けてもおかしくない。それだけすごいことだと思う。そして、そこからさらに引き分けもしくは価値を狙いに行った。
僕はその姿勢こそ、ラオスにかけていたもの(意識)だと思っている。
もちろん、試合には勝ちたいし大会で大きな成果を残したい。
しかしこれは準備と計画によってなされるものだと思う。
ミラクルはほとんど起きない。
起きたとしてミラクルはミラクルに過ぎない。
継続した結果を出し続けなければならない世界では、より細部が重要になる。
今の僕の怪我、リハビリも同じだなと思う。
明日いきなり急激に回復しているなんてことはない。
毎日の積み重ねが形となって現れる。
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