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#180 働く事のモチベーション

人々の働きがい、モチベーションの源泉が変わってきているらしい。

昔は「給料」や「昇進」といった金銭報酬と地位報酬のために働いたのが、今はそれだけではなくなってきているという。

それは、多くの先進国が物質的に豊かになった結果だという。

あらゆる分野で注目を集める花形的存在だったミレニアル世代。彼らは高いデジタルスキルを有していて、その政治観をはじめ、キャリアの選択、さらには商品選びから購入に至る方法まですべてが目新しかった。

現在25歳~34歳くらいになるミレニアル世代

ミレニアル世代は、1981年以降に生まれ、2000年以降に成人を迎えた世代のこと。日本だと20代前半から30代後半くらいの年齢の人々を指し、ミレニアルズと呼ばれることもある。


近年、Z世代と言われる「完璧ではない世界の中で、問題意識を持って生活すること」をミッションとして掲げる「ミッションドリブン」なスタートアップが台頭しているそうです。

Z世代は、ミレニアルよりもさらに若く、1996年代以降に生まれた人のこと。

彼らは人と違っていることがクールであり、完璧なものなど存在しないということを前提に、お互いの違いを受け入れようという考え方こそが、「デジタルネイティブ」として完成された最初の世代、つまりZ世代の価値観

今回、中心として話題にするのはミレニアル世代と、それ以前に生まれた世代だ。

何もなかった世代

生まれた時に何もない状態だったから、ないものを手に入れることがモチベーションであった世代。(ミレニアル世代より上の世代) 


既にある世代

生まれた時から満たされていた。だから、お金や物や地位のために頑張ることができないという世代。(ミレニアル世代)

「その仕事、意味あるんですか?」

実際にこれを言う人をあまり見かけたことはないですが、この一言にミレニアル世代の考えがたくさん詰まっているように思います。


幸せは5つに分かれる

人の幸せは達成、快楽、没頭、良好な人間関係、意味合いに分かれる。

達成・・・目標や与えられたノルマをクリアすること

快楽・・・達成したことへの報酬で贅沢をしたりする

達成と快楽は、ミレニアル世代より上の世代のモチベーションであった。

没頭・・・ひたすら何かに没頭をする。
僕の場合はサッカーをすることですね。

良好な人間関係・・・特に何かを達成する必要はない。自分の好きな友人などと一緒にいることができれば良い。

意味合い・・・それをすることで何の意味があるのか?
仕事をすることで何が変わるのか、どういう良い影響があるのか、価値があるのかということを考える。


インドネシアのバリ島の島民

彼らはスキルアップのために自己投資などしないらしい。温暖な気候、水に恵まれており、食物自給率も高いことにより、仕事がなくてもその辺にあるものを食べることで生きていくことができる。

要は永遠のフリーターを楽しむという表現となる。

この考え方はラオスの考え方にも似ているように感じる。働かなくても、食物はそこらじゅうにある。

実際にコロナで多くの人が仕事を失ったはずではあるが、それによっての悲鳴はあまり聞こえてこない。

街中で変わったなと思うのが川沿いに行くと釣りをする人が増えた。そこらじゅうに生えている果物の木によじ登り、果実をとる若者の姿が増えた。

要は仕事がなくても、その辺に食べられる物がある。
だから、それをとれば生きていける。

それが悪いということではなくて、だからこそ働くことに対する生活維持以外のモチベーションが必要なのだと思う。

ラオスにおいては「こういう風になりたい」という目標となる人物像がない。農村部などに行くと、まずは目標という言葉を知らない。

現状にとどまることに安心感を持ち、さらなる成長を求めるという必要性を感じない人が多くいる。

例えば野菜を作って、それがたくさん売れたから翌年は生産量を増やそうとする。

しかし、そうした思考を持つことが難しい。
例年と同じ量、同じ仕事をする。

もしかしたら、その作った野菜を食べた人が喜んでいる姿を見せることで、モチベーションを作ることができるかもしれない。本来彼らは稼ぐことを必要以上には求めていないから、稼ぐこと以外の意味や価値、やりがいを与えるのだ。

「好きなこと」を「生き甲斐」に変える

「あなたが大好きなこと」×「社会が必要としていること」×「あなたが稼げること」×「あなたが得意なこと」=「生き甲斐のある仕事」

好きなことが見つかったのであれば、それがどう社会に必要とされているのかを探る。必要とされているものであればそれに対して価値を感じる人がいるといことだ。それをサービスとして提供できれば稼ぎを得ることができる。

そして、それが得意なことであり人よりも優れているのであれば、そのスキルを使うことでさらなるサービスの差を生み出すことができる。

得意なことであり大好きなことで生きていくことができるといことは、長続きさせることができると思うし、生き甲斐となるだろう。

21世紀の仕事では「自律性」「熟達」「目的」が動機付けの要因として機能し、モチベーションの源泉になるという。

目的と成果

上の世代は下の世代を「ゆとり教育の弊害」と揶揄し、「お金をもらっているんだから黙って働け」と思っていることも多い。

しかし、最近僕もよく聞くのが働くことに対するモチベーションの低下。自分の仕事に誇りを持つこと、それが人々のためになっていると感じることにやりがいを感じる。

ただ言われた通りに働いていればお金を得られる環境にいたとしても、それよりかは自分の仕事が社会に対しての好影響があるということにより強いモチベーションを感じるという。

自分自身もそうかもしれない。
もちろん、生活する上でお金を得ることは大切だし、僕はサッカー選手になるという夢を持って海外に出た。

しかし、サッカー選手としてサッカーをするということがゴールではなくて、自分のスキルを活かして感動を生むとか、子供達に目標を与えたりすることにモチベーションを感じている。

要は意味合いだ。

自分の仕事、自分がプレーする意味や価値を感じることが幸せに直結すると思う。


ミレニアル世代のニーズに応えることで、長期的な帰属意識を醸成し、選ばれる企業となることができる。

報酬を除き、社員が企業を選択する際の理由として挙げている上位4つの理由は以下の通りである。

①仕事に意義を見出せる。
②専門的な能力開発のトレーニングプログラムがある。
③企業が社会にインパクトを与えている。
④強い目的意識がある。

やり甲斐があり、自分自身のスキルアップにもつながり、それが社会に対して好影響を与えられるものとあうのがミレニアル世代が求めている仕事なのだと思う。
そういう仕事に対して目的を明確にすることができると、長期的に継続したいと思う生きがいの仕事に繋がるのだと思う。

世界的に見ても、2025年までに、このミレニアル世代が世界の労働力の75%を占めると言われています。


●以降、参考


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