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自故日記(33) 後退か進展か

これまでの経過や経緯に関しては改めて自故日記を読んでもらえたらと思います。

まず、最初に伝えておくべきだと思う。

僕はおそらく再手術を受けることとなる。これは折れている脛骨の膝に近い(近位)にあるほうの骨のつき具合があまり良くなく、このまま待っていても骨がつかない可能性が高いという判断によるものだ。

あんなに痛かった手術をもう一度やらなければならないのかと思うと気が滅入ってしまう。

再度、中に入っているボルトなどを取り出して新たに入れ替えるという複雑な手術になるだろう。

考えられる最悪のパターンとも言える。
だけど、結果を好転させるために加療するものであるから、それは進展であるとも言える。

気持ち的にはもちろん難しい。
これまで我慢してきた期間が振り出しに戻るような感覚だからだ。

しかし、かと言って何もしなければまた違った結末を生むだろう。

僕は数学が好きだ。

定数と変数というのがあるのをご存知だろうか。

定数というのは値が変わらないもの。つまり変えられないことのことを言う。

そして、変数というのは字の通り変えられるものだ。この場合に合わせて値を入れ替えてみると、

・定数(怪我を負った)
・変数(治療、リハビリ)

これは誰しもが理解できることだろう。
こんな簡単なことを理解していても受け入れることは難しい。

あらゆることにこれは応用できるのだと思う。

みんなが執着してしまうのは定数という変えられないことだ。気持ちは痛いほどわかるし、いま現在僕はそんな中にいる。

事故に遭わなければ…怪我しなければ…と何度思っただろうか。しかしそれはもう変えられない。

変えられる変数を変えるためには、何が定数で、何が変数なのかを理解して受け入れて、値を入れ替えていくしかないのだ。

変数となる部分に、より高い値を入れ替えることができれば、得られる答えは変わっていく。

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