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ファストファッションが便利さと共に招いたもの

途上国の多くの国では、世界で流行しているファストファッションのために長時間、縫製工場で働いている人たちがいる。

2000年以降は経済成長によって中国の人件費が高騰し、中国で安い衣料品の製造は困難になった。

その生産ラインは中国からバングラデシュへと移された。

バングラデシュでは、総人口1億6千万人のうち約15%にあたる6人に1人が1日200円以下で暮らす。

そして、農村部に住む人たちは縫製工場のあるダッカへ出稼ぎに出る。

大半は年齢10代から20代の女性である。
(出稼ぎに出る400万人のうち80%が女性)

時給は数十円ほどしかもらえず、日給にしてたったの400円程度だ。

そして、そのバングラデシュでは2013年4月24日にラナプラザ崩壊事故という大きな事故が起きた。

なぜこれが世界に知れ渡ったかというと、その犠牲者の数が1000名を超える大事故となったからだ。

これがなければ、そうした服の生産の裏に隠れる闇に触れる機会はなかったかもしれない。

ファストファッションによって「安く、早く、たくさん手に入れたい」という先進国側の消費者の欲を満たすために

その大きな事故は引き起こされたとも言える。

事実、過去約15年間で消費者一人当たりの購入する衣服の量は60%増。

しかし一概に全てが悪のようには語ることはできない。

なぜならそれによって現地の雇用が生まれ、貧困率の減少に貢献しているという指摘もあるからだ。

先進国で楽に安く服が手に入れられるようになった背景には、遠く離れた途上国の人たちの犠牲によって成り立っている側面があるということを「知る」ことは極めて重要だと思う。

日本でも、「働く」ということに対していろんな意見が飛び交っている。過労やストレスによって身を滅ぼしてしまう人も少なくないのが現代社会だ。

それはバングラデシュだけの問題ではなく、世界中で同じように考えるべき課題であると思う。

その一つの解決策としてディーセントワークといわれる「働きがいのある人間らしい仕事」の選択が必要だと思う。

どれだけ大きな社会問題も、全ては知ることから始まる。

だからこそ、このNoteを読んでいただき、共に社会課題について知ることから始めましょう。

僕も学びます。
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