AIプロダクト爆誕!!PMFに向けたプロダクトマネージャーの取り組み
こんにちは!
IVRyでAIプロダクトのプロダクトマネージャー(以下PdM)をやっている神山です。
2023年のIVRyは、AIプロダクトを複数リリースした怒涛の1年でした。
新規プロダクトの立ち上げ期におけるPdMとしての立ち回りや面白さについて紹介したいと思います。
簡単に自己紹介
22年11月にIVRyに入社。
前職はRettyで、飲食店向け集客プロダクトのPdM兼、スクラム開発におけるPOとして働いていました。
Rettyではプロダクトフェーズが進んでいて職種も細分化されていたこともあり、プロダクト開発やPdMの組織マネジメントを中心に取り組んでおりました。
当時の顧客接点はPMMやセールスが担当していたので、私はユーザーインタビューが週に1回ある程度の接点だったように記憶しています。
しかしIVRyに転職後は新規プロダクトの立ち上げに関わり、開発以外の業務に幅広く携わるようになりました。
(特に顧客との接点がめちゃ増えました)
職務領域が広がって割と毎日大変だったんですがw、
具体的にこの1年どんなことをやっていたのか、やってみてどうだったのか、を書き留めたいと思います。
AIプロダクト爆誕!!
IVRyの主力プロダクトはIVR(ボタンプッシュで操作する)のプロダクトです。
エンドユーザが事業者に電話をかけると「営業の問い合わせは1を、お店までの道順は、2を押してください」のような音声案内が流れ、ユーザが問い合わせ内容に応じた番号をプッシュすると、電話転送や、音声案内などが自動応答されます。
この既存プロダクトは素晴らしいスタッツですでにPMFを迎えており、70業種が利用するホリゾンタルSaaSとしてめちゃくちゃ伸びてます。
そして二の矢、三の矢を作るべく、ボイスボットのリリースを皮切りにIVRyのAIプロダクトが爆誕。従来のボタンのプッシュ操作に加えて、音声による操作ができるようになりました。
今年1年でAI系の新規プロダクトが続々とリリースされたので紹介します。
2023年3月:ボイスボット(一問一答形式)
23年3月にボイスボットが爆誕。音声認識の技術を活用した最初のAIプロダクトでした。ユーザーさんからの質問を音声で認識し、AIが一問一答形式で適切な回答をしてくれるサービスです。
2023年6月:即予約/リクエスト予約
6月には予約受付のユースケースを拡充しました。AIが予約を受け付けてくれるサービスです。
この形式は主に「リクエスト予約」と呼ばれ、ユーザーさんの予約希望内容を一次的に受け付けます(予約は確定せず、あくまでも予約のリクエストという立て付けです)。
予約受付後、スタッフが予約内容を確認して別途受け入れ可否の連絡を返す、というものです。
また、実証実験段階ではありますが、リクルートさんとプロダクト連携を行い、IVRyがAIで受け付けた予約内容がレストランボード(予約台帳)に自動連携できるようになりました。
リクエスト予約ではスタッフが折り返し連絡する後工程作業が必要でしたが、今回のプロダクト連携によってスタッフが介在せずとも予約が確定する即予約の世界が実現できます。
2023年11月:問い合わせ窓口の電話代行
23年11月頃にAIによる電話代行サービスを展開しております。
AIが電話窓口となって名前や用件をヒアリングし、チャット等にお知らせ通知を送るサービスです。
企業の代表電話や、CS等の部署の問い合わせ窓口に導入されることを想定しており、
IVR(ボタンプッシュ)の機能と組み合わせて対応できるカスタマイズ性と、AIが対応するからこそ低コストで導入できるサービスとなっております。
前述の通り、23年はAIプロダクトが爆誕し、ユースケースに応じてマルチにプロダクトを拡充してきた1年でした。
AIプロダクトのフェーズと組織
IVRyはプロダクトのフェーズの観点で「PoC」「PMF」「Scale」で区分けをしてプロジェクト制で運営しております。
AIプロダクトはPoC段階を経て、PMFの前段階のフェーズに来ております。
IVRyのプロジェクト制でいうところのPMFプロジェクトに属しており、まさに「PMFの証明」というイシューに向けて動いているところです。
PMFプロジェクトにおけるPdMの動き
現在のPMFプロジェクトにはPdMが3名所属。
ユニットエコノミクスとオペレーションフローの検証を行うべく、PdMは幅広く業務を推進しております。
プロブレムソリューションフィット(PSF)が証明されてオペレーションの型ができるまでは、ほぼ全てのプロセスをPdMが推進し、後のテストセールス段階に移行するタイミングでセールスやCSを巻き込んでいく形をとっています。
主なPdMの動きを紹介します。
マーケティング領域
プロダクトの値付けや集客検証(例えばLPの作成や広告配信)をしています。
特に集客検証はIVRyのマーケメンバーの力を借りて共同で推進しております。
セールス領域
リード獲得後、PdMが自ら商談を行います。
お客さんが何に課題を感じているのかを深掘り、我々のプロダクト(ソリューション)がマッチしているかを確認しながら提案しています。
この段階ではプロダクトの値付けも仮の状態だったりするので、思い切ってクロージングを行い価格に対するFBを得るようにしています。
CS領域
オンボーディング段階は、実際にお客さん先に訪問をして具体的な業務フローの相談や設計やテスト運用に同席します。
既存の業務オペレーションを観察し、提案しているAIプロダクトを導入した際のオペレーションがどう変化するのか?を擦り合わせていく作業を行います。
そしてプロダクトをテスト利用していただき、お金を払って利用する価値を感じるのか?を確認していきます。
余談ですが、
現場でお客さんと話すことで具体的なオペレーションイメージができてプロダクトがオペレーションフィットしているかどうかを判断できるので、お客さん先への訪問が一番楽しいです。
プロダクト領域
PMFに必要な開発物をロードマップに落とし込んで開発・デリバリーしています。
開発ロードマップの作成だけでなく、要件定義、仕様設計、進行管理などQCDに責任を持ち推進しています。
前述の通りマーケ、セールス、オンボーディングの工程をPdMが推進しているので、顧客理解が進み細部まで意思を持った要件定義ができてきてる感を感じてます。
PMFプロジェクトにおけるPdMの面白さ
前職ではIVRyよりもプロダクトのフェーズが進んでいたのもあり、業務が細分化されていましたので、キャリア上初めてここまで広い業務範囲を経験しました。
今年1年で感じたIVRyでPMFフェーズでPdMをやる面白さ・魅力を紹介したいと思います。
1. 顧客解像度が上がるスピードが速い
自ら商談やオンボーディングを行うことは、現場に出ずセールスの方達の商談動画を見てキャッチアップするよりも多くの学びがあります。
例えば、商談やオンボーディングの前はクライアントのことを事前に調査を行い、どんな電話課題を持っていそうか、その課題に対してどんな提案が適切か?を準備します。
この事前準備があるからこそ、商談やオンボーディングという打席で自らの仮説が合っていたのか?の答えをすぐに得られますし、仮に間違っていたとしても何が違っていたのかを理解することができます。
このような打席を通じてPMFを証明するために重要度が高い開発物の感覚が研ぎ澄まされていき、プロダクト開発に生かされていきます。
2.複数領域の視点を養うことができる
これまでで紹介した通り、マーケ、セールス、CS、開発の領域に関わるからこそそれぞれの視点を養うことができます。
また、IVRyには各領域に信じられないくらい優秀なメンバーが多く、知見の共有やアドバイスをいただきながら推進することができている、という部分もあります。
例えば、セールスが販売する際に必要な機能はAまで必要だけど、実際にCSがオンボーディングする際に必要な機能Bまで必要であることが気づけるようになったり、
開発の観点では、実は一気にC機能まで作った方が後々負債化しないからよかったりする、など多岐にわたる観点を養うことができます。
PdMとして広範囲にスキルを伸ばしていきたい方にとっては、とても魅力的な環境なのかな、と思っています。
最後に
23年を振り返ると、AIプロダクトの立ち上げフェーズに関わったことで、過去のキャリアの中でも圧倒的に顧客に向き合う時間が増えました。
24年は更に深く顧客と課題に向き合い、価値のあるプロダクト作りをしていきたいです。
そして、来年は必ずAIプロダクトのPMFを証明したいと思います。
来年もIVRyをよろしくお願いいたします!
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