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【特許】うちのコレ、特許になりますか?(何が出願できるのか)

◆読んでほしい人
 特許を取ったほうがよいと聞いたが、よくわからん、という人
◆読んだらわかること
 なんでも出願できそうだから、専門家に相談するか!ということ。

どもです、ほりです。アルパカ、かわいいですよね。
今回は「なにが特許になるの?」ということをふわっと説明していきます。

※この記事は、専門家への相談のきっかけとなる大枠を理解することに特化したものですので、内容を簡潔にするために不十分な記載も多くなりますので、気になる点があったら必ず専門家に相談しましょう

①正直、何が「特許」になるのかわからなくて。。。

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多くの人たちは「特許」について意識せずに大人になると思います。
しかし、面白いアイディアを思いついて起業して、資金調達をして・・・というところで「特許出願したほうがいいよ」と投資家から言われ、、、

はい、特許ですね!検討します!!!
(あー、特許かー、でも、ノーベル賞は狙ってないしなー)
 みたいな。。。

こういう流れで「特許」について考える機会を得ることも少なくないと感じます。「知財(特許)」の認知度が上がってきてますよね。

もしくは、「特許」という言葉自体は聞いたことはあって、うすうす必要だとは思いつつも、当然ながらサービスのローンチに向けて事業を進めることを疎かにはできず、「知財(特許)」の優先順位が下がり気味になっている、、、ということもあると思います。

しかし、いったい何が「特許」になるのでしょうか?
うちのコレ、特許になりますか?

実は、この質問には2つの意味が含まれてしまっています。
(1)特許出願の対象となりますか?
(2)特許として登録(権利化)となりますか?
それぞれどういうことなのか、を見ていきましょう。

②特許出願の対象となりますか?

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特許出願の対象となるには「発明」である必要があります。

発明」とは、特許法のうんぬんかんぬん・・・という説明は、嬉しくないですよね。
※正直、読んでわかるものではないですが、どうしても「発明」の要件を知りたい方は、特許庁公式HPのこちらをご参照ください。

まず、誤解を恐れずにヒトコトで言うと、
プロダクト(Webサービス含む)」があれば、それ「発明」です!
もはや特許出願できる対象がありますので、安心して専門家(特許事務所や弁理士等)にご相談に行ってください!

プロダクトがないけれど、実現性高いアイディアはあります。。。
それも「発明」の可能性高いです!専門家にご相談へ!

というか、原因不明の魔法の力が働かない限り、だいたい「発明」に該当すると思います。
特に、情報系、機械系、IoT系の皆さん、もはや「発明家」です。

しかし、「発明」であるだけでは「登録(権利化)」には必ずしもならず、次の③へと進みます。。。

③特許として登録(権利化)となりますか?

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正直に答えると「調べてみないと全くわからない」です。。。

発明」が「登録(権利化)」となるには「審査」を経る必要があります。
審査」では、特許庁審査官により、あなたの出願した「発明」が、出願日よりも前に「世の中に知られていないアイディアである」ことを確認されます。
つまり、誰かが同じアイディアをすでに出願していて、特にその情報が公開されている場合には、即「登録NG」となります。
※ちなみに特許出願は、出願から1年半登録強制公開となります

これは、出願に限らず、ホームペー、Youtube、Twitter、インタビュー記事など、Youtube、Twitter、インタビュー記事など、どのような方法で公開された情報であっても、あなたの出願を「登録NG」とする可能性があります。しかも、自分で公開した情報であっても、です。

自分で公開した情報で「登録NG」となることはもったいないので避けたいですが、特にスタートアップだとピッチで事業を知られることが重要だったり、クラファンなどで資金を集める必要があったり、α版やβ版を公開したりと、事業を進めることが重要なのも重々承知しております。
このような場合、一応、1年以内の自分による公開情報であれば免除してもらえる制度もあるので、なるべく早く専門家に相談してみましょう。
※免除されるとしても、種々のリスクがあることも併せてご認識ください。

また、同じアイディアだけでなく、「似ているアイディアから簡単に思いつく発明」も「登録NG」になります。
詳細は割愛しますが、例えば「シャーペンに消しゴム付けました!」という場合に、「消しゴム付き鉛筆から簡単に思いつくだろ!」という感じです。
ただ、これも実際には「シャーペンに消しゴムをつけるための工夫」がポイントとなったり、「消せるボールペン」のように消えることが無かったボールペンを消す工夫があったり、このような工夫の部分が「登録OK」の落としどころとなることがあります。こちらも専門家と要相談。

ちなみに、③の冒頭で、「調べてみないと全くわからない」と書きましたが、正直なところ公開情報を調べても確度を高めるにすぎず、「審査」に進んでみないと結論は出ないところではありますが、調査により無駄を少なくすることはできます。

④まとめ

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かくして、「うちのコレ、特許になりますか?」という問いに対しては、

(1)「発明」になる対象がある可能性が高そう!
(2)「登録(権利化)」になりそうかどうか調査してもらいましょう!

という答えになります。
とにかく、この記事を読んで、専門家に相談することに対するハードルが下がれば嬉しいです。
専門家に相談すれば、何かしら出願をするポイントを絞れると思います。

そうなると、そもそも「特許を取らないとどうなるの?」という話になり、「このポイントって特許取る意味ある?」という判断が必要になってきます。
そのあたりの話は私見も多くて長くなるので、それはまた別の記事で。。。

それでは!

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