大手企業からITANDIへ 〜SaaSを知る〜

noteを書く背景

ITANDI(SaaS)に転職するまでの私はリクルートなどで個人/法人営業や企画・マネジメントの仕事をしていた。SaaSという言葉自体は知っていたものの、当時は正直SaaSのビジネスモデルをきちんと理解していなかった。ネットなどで調べることもしていなかった。

◾️不動産テックのITANDIとは

◾️自己紹介

https://www.wantedly.com/companies/itandi/post_articles/348804


ITANDIに転職して自分がSaaSに携わることで(リクルートで提供している商材もSaaSなのだが)ビジネスモデルや重視するべき指標を理解することができた。もっと早めに自分で調べたり、人に聞いて学べばよかったと思っている。

自分の後悔を他の方にしてもらいたくないこと。また、SaaS業界をさらに盛り上げるために、これからSaaSに携わろうとしている方あるいはすでに携わっている方でまだあまり理解していない方向けに記事を書こうと思っている。少しでも参考になれば嬉しい限りである。

大手企業からベンチャー企業に転職

当時勤めていた大手企業でもマネジメントレイヤーで仕事をさせていただいており、ハードな時もあったが成長を感じる時は多々あった。また、年収も低くくはなかった。不満が一つもなかったかでいうと、少なからず少しはあった。ただ、転職を決意するほどの不満ではなかった。

なぜベンチャー企業に転職を考えたのか?だが、2点ある。
①周りで起業している知人友人やベンチャー界隈の経営層の会話についていくことができず悔しい想いをした
②不動産業界の業務改善から携わり変革をしたいと想った
以上2点である。
今回は①に関連することを記載する。

大手企業のマネジメントレイヤーでもP/LやB/S、C/Fの知識が身につくか?あるいは、経営の危機感を持って向き合えるか?でいうとなかなか難しい環境にあったと思う。もちろん本やUdemyなどの勉強ツールを活用し学ぶことはできる。ただし、学びを昇華し実践で使い、結果を出せる人材になれるかどうかは大手企業ではある一部のメンバー以外は難しいのではないかと私は感じた。
SaaS業界が躍進をしている時期でもあったということもあるが、SaaS界隈の経営層や起業している知人友人の話に全くついていけなかったし、上記のファイナンス観点の話もついていけなかった。
私は将来起業したいという気持ちがあったからこそ、危機感を感じ、転職をした。

ITANDIではボードメンバーに選んでいただいたということも起因しているが、ベンチャー企業はファイナンス観点を近くに感じることができるし、自分次第で幅広い業務を担当することもできる。また、しなければならない時がある。ハードだが自分にとってはやりがいと成長を圧倒的に感じられる環境であると今(2024年)振り返ると思う。

SaaSとは何か


すでにご存知の方も多くいらっしゃると思うが、SaaS(サース)は『Software as a Service』の略語である。クラウド(インターネット)を介して利用できるサービスのことである。GmailやNetflixなども該当する。
SaaSの特徴としては、顧客がサービスを利用するための契約を行い、アカウントがあればインターネットを通じて短期間で簡単にサービスを利用することができるという点だと私は考えている。
私が携わっているような業務・売上支援系のB to BのVertical SaaSだと利用する前に要件定義や設定などを行う必要があるので、利用するまでに行わなければならないことがあるが。以下youtubeも是非に参考にしていただきたい。わかりやすく説明してくれている。

◾️SaaSを知る上で参考になるyoutube

https://youtu.be/3scvUsN_uFA


まだSaaSに携わったことがない方はVertical SaaSってなに?と思われた方も多くいらっしゃるのではないだろうか。SaaSには大きく分けて2つの領域がある。

Horizontal SaaSとVertical SaaSの違いは?

  • Horizontal SaaS(ホリゾンタル サース):業種や業界を問わず『総務向け』とか『人事向け』など特定の職種が使用するSaaSのこと。

  • Vertical SaaS (バーティカル サース):業種や業界に特化した機能を持つSaaSのことである。ITANDIは不動産業界に特化した機能を持つVertical SaaSである。

業種や業界を問わないのでHorizontal SaaSの方がマーケット規模は大きいとされている。一方でVertical SaaSはマーケット規模は一定の範囲と限定される。ただし、業界に特化しているからこそ、業界や企業のことを深く知ることができ、その中から新たな課題を見つけ、課題解決につながるビジネスモデルを構築することができる強みもある。どちらもメリット/デメリットがあるので、自分のキャリアイメージに合わせて選択するのが良いと思う。
Vertical SaaSに携わる際は、「その業界に強い想い入れがあるか?」「想いを作ることができるか?」この観点で考えてみると良いだろう。
私自身、不動産業界に対して強い想い入れがあったからこそ、hardな時も耐えられたと思う時がある。

◾️Horizontal SaaSとVertical SaaSの参考にあるサイト

ソフトウェアってなに?

そもそもソフトウェアが何かあまりわかっていない。ハードウェアとの違いがよく分からないという方は以下のサイトを確認することをお勧めする。OS(オペレーティングシステム)などのことも記載してくれている方わかりやすい。

◾️ソフトウェアを知るサイト

SaaSの重要な考え方

「売って終わりではない。むしろ、売った時点がスタートである。」
この考え方が重要であると私は考えている。SaaSのサービス料金は安価である。サービスを契約いただいたからといって大きな収益を期待できるわけではない。

では、どのように売上や利益を上げていくのかというと、
「より多くの顧客に、より多くの期間サービスを利用してもらうこと。」
である。より多くの顧客が使うことにより売上は増える。また、より多くの期間を使ってもらうことにより、コストを圧縮することができ、利益を上げることができる。(導入時にかかっているコストより安定的に稼働しているコストの方が下がる)

この考え方はLTV(life time value)に基づく考え方である。
SaaSプロダクトは売り切り型プロダクトと比較すると単価が安い。そのため、顧客に継続的に利用していただき毎月の収益を積み重ねていきながら収益を安定化させていく必要がある。要は、解約(チャーン)やダウンセルを防ぎ、顧客満足度を最大化し、アップセル・クロルセルを実施していくことが求められるということである。

次回の記事について

これは最初から知っておけばよかったな!というSaaSの見るべき指標や体制(どのような職種があり、役割を担っているのかなど)特にCSMについて記事にしたいと考えている。


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