チーム力を高めるために行った3つのこと

新型コロナウイルスの影響で、旅行・観光業界に事業ドメインを置く僕たちTABIPPOは、大きな方向転換を迫られました。当初予定していた2020年の事業計画は意味がなくなり、複数の事業やプロジェクトが廃止or休止になりました。

退職するメンバーもいたのですが(コロナ関係なく当初の予定通りで)、その分の新規採用も行うこともなく、社内の体制変更や柔軟な役割分担の中でやっとのことで会社を運営している状況です。

そんな中、僕はイベントチームに大半のリソースを割くようになり、最近は様々なイベントやコミュニティの企画・運営を行っています。

そして春から少しずつ時間をかけて、新チームとなるイベントチームを事業面だけではなく組織面でも強いチームにすべく、色んな取り組みを行ってきました。この不況下においては、事業面の成長よりも組織面での成長のほうが労力対効果が良いと判断し、当然事業での売上目標などは注視しながらも日々チームビルディングや個人の能力開発を行い、最近になってその効果が目に見えてわかるようになってきました。

メンバーひとりひとりの実感値としてもチームがワンランクレベルアップしたというような声が上がっており、日々の業務や事業においてもいい影響がで始めています。

今回のnoteでは、こんな状況の中で強いチームをつくるため、新チームとなって行った施策や行動について紹介しようと思います。

そんなに難しいことはしておらず、すぐにでも真似できることばかりなので、1つでも参考になったり自分のチームに合ってそうだなと思ったことはぜひ使ってみて下さい。

①合宿を開き、個人の強み弱みを把握した上で適切な役割分担を決める

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先日、チームメンバー4人で合宿を行いました。目的はチームのミッションを再定義し、その中での個々人の適切な役割分担を見直すこと。

そのためのツールとして「ストレングス・ファインダー」を使用し、ワークを設計しました。

僕はストレング・スファインダーを使った人材開発ついて学んでおり、それをチームに転用すればより強いチームが作れるのでは?と思いメンバーに呼びかけてストレングス・ファインダーを受けさせ、丸一日かけてワークを行いました。

合宿の様子はチームメンバーのぶんたがまとめてくれているのでこちらのnoteも見てみて下さい。

僕のストレングス・ファインダーの資質順位はこちらです。

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少し解説すると、

「もっと一人ひとりの強みに着目して役割分担し直したほうがいいし、ひとりひとりのやりたいことや想いを知っておいたほうがチームとしていいパフォーマンス出せて生産性上がるよね」という考え方が「個別化」や「最上志向」。

「ストレングス・ファインダーというツールを使えばより効果的に効率よくチームビルディングができるんじゃね?」という思考をするのが「戦略性」

そうと決めたらすぐにメンバーに呼びかけてストレングス・ファインダーを受けさせようとするのが「活発性」

合宿の設計やファシリテーションなどを自ら買って出て、前に立ってメンバーを導こうというポジションを取りに行こうとするのが「自我」「戦略性」「コミュニケーション」「指令性」

こんな感じのイメージです。

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それをこんな風にしてメンバーごとに比較できる表にまとめ、1人ずつみんなで自己評価・他己評価を入れながらその人の強みややりたいWILLに着目していきます。

例えば僕で言うと、4つのカテゴリのうち、戦略的思考力と影響力の資質が高いのですが、実行力資質が壊滅的です。なので「できれば頭を使って考えたりアイデアを出して、周囲を巻き込んで人を動かすことでプロジェクトを前に進めていきたい。細かいことを抜けもれなく実行することは苦手なのでやりたくない」と思っています。

しかしその本音を声を大にしてまわりに伝えると「そんなの誰だって一緒で細かい作業なんてやりたくないけど、それでもみんな同じようにルールを守りながら苦手なこともやってるんだからやらないとダメでしょ。雑用ばっかり押し付けてそれは良くないよ」という批判を受けるだろうからあまり言わないでおこうと考えていました。

でもこの価値観はあくまで僕個人の視点での考え方であり、全員がそう思うわけではないということが、ワークを通してわかりました。「コツコツ作業や細かい業務を抜けもれなく行うほうが好きやし、できれば戦略を考えたりアイデアを出したりするのは苦手だからやりたくない」というメンバーがいたのです。僕からするとその価値観は理解できないのですが、理解し合えないからこそ、理解できない部分や苦手な部分を無理してやろうとせず、各々の興味があったり強みを活かせる領域に特化して適切に役割分担をすることでチームの生産性が上がることに気が付きました。そしてチーム内でそういう考え方の元で議論をしていく中で、メンバーの誰もが苦手とする領域については無理してスキルアップや情報収集に時間をかけようと思わずに、外注したり他のチームを頼ろうという発想もどんどん生まれるようになりました。「餅は餅屋」というやつです。

そして各々の強みを活かした最適な役割分担ができ、これまでの個人の業務範囲やミッションを大きく見直すことができました。

ストレングス・ファインダーという共通言語を使いながらワークをしたことも、より相互理解を深められた理由だなと思います。

ストレングス・ファインダーを使ったチームビルディングに興味がある方はぜひTwitterのDMなどからご連絡下さい。チーム課題のヒヤリングから、当日の設計・ファシリテーションまでまるっと協力させて頂きます。

②とにかく顔を合わせる機会をつくり、コミュニケーション量を増やす

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①がすごく長くなってしまったので②からは簡潔に説明します。

コロナの影響もあり出社頻度がすごく減っていたので、まずはオンラインで毎日顔を合わせてコミュニケーションを取る仕組みを作りました。それが朝会です。

毎朝始業時間の15分前にzoomをつないで、昨日一日の振り返りと、今日一日取り組むタスクの報告をします。その中で自然発生的に日々の学びやいま興味のあることなどの雑談が生まれる空気感も意識しながら朝会を行い、毎朝対面でのコミュニケーションから一日を始めています。

次に、週1回だった定例MTGを週2回に増やしました。もともと定例MTGに対しては「意図なくただの予定をおさえて無理やりアジェンダを用意するもの」というものだと解釈しており、やりすぎるのは反対派だったのですが、対面でのコミュニケーションが減っている今は無理矢理にでも時間を合わせて会話する時間を取ることが大切だなと感じています。

定例MTGでは当然日々の業務報告など、やらないといけないマストのアジェンダはあるのですが、僕たちのチームでは最近の面白かったことを報告し合ったり、最近あった人や気になるニュースについてディスカッションしたりなど、かなり雑談を多めに入れています。そしてなんとなく「学ぶチーム」という雰囲気ができてきており、メンバー全員が自然に日々情報収集や最新のトレンドを追いかけるようになりました。僕自身も「このチームにいたら日々何かしら学んでGIVEしていかないと置いていかれるな」という健全なプレッシャーを感じながら仕事ができておりすごくいい状態です。

また、合宿でのストレングス・ファインダーのワークによりお互いの共通言語が生まれ、事ある度にストレングス・ファインダーの言葉を使いながら褒めたりいじったりする文化も生まれました。

最近は出社もできるようになってきたので、よりチーム内のコミュニケーションが増え、すごくいい雰囲気で仕事ができるようになりました。

③その日のハイライトタスクを決めて宣言し、ハイライトタイムをつくる

どれだけ相互理解ができ、コミュニケーションが増えて和気あいあいとした雰囲気が作れても、馴れ合いのチームでは意味がありません。強みを活かした役割分担やいい雰囲気をつくるのも、それ自体が目的ではなくあくまで業務を円滑に進めてチームや事業として価値あるアウトプットを出すための手段でしかありません。

そこで「ハイライトタイム」という取り組みを始めました。

日々の朝会でのタスク共有だけはなく、今日絶対に終わらせる重要な「ハイライトタスク」を1つだけ宣言し、そのタスクだけは何がなんでも絶対にその日に終わらせるというルールを決めました。

そしてそのタスクに取り組むときはSlackの専用チャンネルで「今からハイライトタイム入ります」というふうに宣言をしてその業務が終わるまではその日一番の集中をし、絶対に完遂させます。

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Done is better than perfect.

というザッカーバーグの有名なセリフがありますが、まずは毎日やるべき仕事を一つ一つ終わらせることが重要です。当たり前のように聞こえますが僕は翌日に仕事を持ち越すことが多かったり、新しく舞い込んできた相談や案件に手を付けているうちにその日終わらすべき仕事に着手できないといったことがよくありました(実行力資質が壊滅的なのです)。

しかしこのハイライトタイムを設けてからは、毎日やるべきことが明確になり「どれだけ他が進まなくてもこれだけは終わらせよう」という意識でタスク1つ1つへの集中力が格段に上がりました。そして毎日1つ1つ何かを終わらせていく感覚が身につき、日々達成感と充実感を覚えるようになりました。

個人でやるよりもチームとして取り組むことによって、健全なプレッシャーも生まれています。

まとめ

まとめると、新チームとなって、チーム力を高めるために行った3つのことはこちらの3つです。

①個人の強み弱みを把握した上で適切な役割分担を決める
②とにかく顔を合わせる機会をつくり、コミュニケーション量を増やす
③その日のハイライトタスクを決めて宣言し、ハイライトタイムをつくる

そしてチームとしても1つコツコツ取り組んでいきたいテーマが見つかりました。

それは日々の仕事を行う上での学びや思考をnoteにストックするということです。

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