人生の9割はうまくいかない。
家を出ていく時に、母親が僕の姿を見守ってくれているのを見て、思わず泣きそうになりました。
社会人になり、約半年経ったタイミングで、僕は家を出ました。
一人暮らしデビューってやつですね。
23年間、両親や姉兄と共に生活をしていたのが当たり前でしたが、ちょっと前に僕も一人暮らしを始めました。
一人暮らしを始めて数ヶ月、昔のことを思い返す日々が増えました。
「そういえば、僕の人生の9割はうまくいっていないなぁ」と。
僕は、幼少期からサッカーと水泳をしていました。
父親と兄の影響です。
思いの外、できちゃった系のタイプでした。
周囲は当然のことながら僕に期待しています。
ガキの僕ですら分かるぐらいでした。
ただ、正直に話すと、サッカーも水泳も好きではありませんでした。
それでも頑張れたのは、僕が結果を出すことで、笑顔になってくれる人がいたらから。
だけど、うまくいくと思っていたスポーツですが、そんな甘い世界ではないと10歳の頃に気がつきました。
上には上がいると。
当然ですが、コーチたちからのお叱りのお言葉をたくさん頂きました。
それだけなら良いのですが、父親の単身赴任、姉の受験、兄の反抗期によるDV、そして母の病気。
絶望ですね。
頼れる人間が誰もいないということは。
とまぁそんな辛い生活を幼少期に過ごしましたが、中学時代は最高に楽しかったですね。
好きではなかったサッカーが好きになり、プロサッカー選手を目指し始め、高校は強豪校に進学しました。
3年間がむしゃらにサッカーと向き合いましたが、結果は3年間一度もユニフォームをもらうことがなく、チームもまさかの県大会初戦敗退。
黒歴史の代ってやつですね。
そこから立ち直るのに結構時間がかかりましたが、何とか立ち上がりました。
ただ、サッカーに打ち込みすぎて失ってしまった、元カノへの奪回大作戦は失敗に終わりました。
そんなこんなしていたら、学生の最大のイベントである就職活動がやってきました。
無事に内定を頂きましたが、実は本命の企業様からはあと少しのところで落選しました。
めちゃくちゃ悔しかったですね。
それをバネに今一生懸命に仕事をしていますが、実は全然ダメダメです。
同期よりも圧倒的に成長してほしいと上司に期待していただき、新卒が本来担当することのないクライアント様を担当させて頂くことになりましたが、結果的に期待に応えられている実感はほぼ0に等しいです。
そんな中、好きだった人に告白をしたら振られました。
「なんて日だ」と思わず言いたくなってしまいましたね。
仕事も恋愛もうまくいかず、気が付いたら精神科に行って薬をもらっていました。
何でこんなにも物事がうまくいかないのかと疑問に思ってしましたね。
とまぁ、僕の人生を振り返った時に、うまくいっていることはほぼほぼないわけです。
サッカーも、恋愛も、仕事も、、、。
人生の9割がうまくいかない。
だけど、残りの1割の幸せがきっと待っている。
それが今ではないだけなんだと信じることにしました。
そんな想いを持ちながら年末、実家に帰った時に食べた母親の料理がとてつもなく美味しく感じました。
あぁ、そうか、幸せとはこれか。と。
決してマザコンなわけではありませんが、母親には感謝をしています。
無論、父親にも。
自分のやりたいことを思いっきりやらせてくれた。
なかなかできることではないと思います。
人生の9割はうまくいかない。
だけど、残りの1割の幸せを得ることができたら、辛かった9割も幸せになる。
そうなんじゃないかなと思って、今、一日一日を生きています。
がむしゃらに生きている23歳の本音でした。
たくや
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