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一人じゃ行けない場所がある。

いつもありがとうございます。

100円くらいでパック売りしているチロルチョコは、単品で売ってるやつよりも1回り小さいことを知っている、学校事務職員のタクトです。
#おれは騙されないぞ


今回は、「それでも誰も知らない道を進む」というカッコつけたような(と見せかけて内容はダサい)テーマで、そして学校事務職員の方にしか気持ちが伝わらない(かもしれない)話をしたいと思います。

僕は今、教育課程編成の組織の中で、部長をしています。

通常、教育課程編成の際は、教職員は「知」・「徳」・「体」の3部門に分かれて次年度の教育活動について協議をします。

※教育関係の方以外はちょっとわからない方もいるかもしれないので簡単に説明すると、以下のような感じです。(微妙なニュアンスの違いは無視してください。)
知・・・授業や行事などの学習的なこと
徳・・・優しい心や善悪の判断などの道徳的なこと(生徒指導)
体・・・運動や健康・食事などの身体的なこと

で、ほぼ100%の学校が(表現は違えど)この3部門を柱に教育課程編成をし、学校運営を進めていきますが、僕の学校では、この大定番の3つ、「知の部」「徳の部」「体の部」に加えてもう一つ、「連携の部」というものがあり、知・徳・体・連の4本柱で行っています。

この「連携の部」の部長をしているのが僕です。

ちなみに連携の部は、
連・・・学校環境改善や、保護者・地域との連携、教職員の働き方改革推進など、知徳体の教育活動を支えるための学校運営全般的なこと
という感じです。

この連携の部は、僕が今の学校に異動してきた昨年度の教育課程編成会議から新設されたものです。

なんでこんな部ができて、そして部長をやっているのかという話は今回は置いておきます。(その話はまたnoteに書きます。)

で、たぶん全国的に見ても、公立の小中学校で、こういった知徳体以外の部を設置している学校はそんなに多くないと思いますし、ましてや学校事務職員が教育課程編成会議で部の長をやっている例はほとんどないと思います。(少なくとも、知ってる限りでは聞いたことない。)

そうなってくると、何が大変かというと、周りに相談ができないんです。

僕はどの学校でも行ういわゆる定例業務が苦手なポンコツ事務職員なので、先輩・後輩関係なく、仕事の仲間と情報を共有したり処理を教えてもらったり、助けてもらいながら仕事をすることが多いです。・・・いや、ちょっとカッコつけちゃいました、助けてもらうことが多いというか助けてもらってばかりです。仲間がいないとちゃんとした仕事ができる気がしません(笑)

でも、そんな助けられ力(の高い僕でも、連携の部の部長仕事に関してはそうはいきません。
#助けられ力って何
だって、僕と同じ立場の学校事務職員なんて、後輩や同期世代はおろか、大先輩方の中にもいないんだもん。
もちろん「働き方改革」や「学校運営」という事に関しては取り組んでらっしゃる方もいるとは思います。どちらも、教育界や学校事務職員界でよく叫ばれていることなので。

ただ、実際に教育課程編成の中に入って部長としてそれらを組織だって実践していくなんてのはレアケースもいいとこで、前例なんかゼロの領域です。
当然、そこのアプローチの「正解」なんてものは存在してません。

というかそもそも教育課程編成に関わるということはその学校ごとの教育活動に起因することが大きいので、他の学校の事務職員が「正解」を出せるはずがない。だって、日本中の学校事務職員の中で、僕の学校における教育活動を一番理解して先生たちのこと一番をわかっていて校長の教育理念を一番理解しているのは僕なので。

そーなってくると、道なき道を進んでいく感覚になります。

誰もやったことがないから、このアプローチがあってるかわからない。でも自分が試すしかないから、まずはやってみる。
環境改善や働き方改革の取り組みの立案、部内メンバーの説得、管理職への説明、理解してもらうための他の先生方への根回し、校長やベテランの学年主任相手に教育課程リーダー会での提案・・・、当然、上手くいかないことだらけです。
「あー全然ダメだったー。」とか「なるほど、この伝え方だと上手くいくのか。」といった感じで、トライ&エラーを何十回も繰り返してゴールを目指してます。


僕の好きな言葉に、
「早く行きたければ一人で行け。遠くに行きたければみんなで行け。」
というのがあるんですが、教育課程のときはそれをよく思い出します。

今までやってきた自分一人でできる事務実践がどんなに楽だったことか。
回りくどい根回しなんか抜きで自分の思いで自分のスピードで突っ走れるんだから。失敗したって自分の責任になるだけ。

逆に、教育課程組織の中で動くには、いろんな遠回りをして、アプローチを考えて、一人ひとりみんなに話をして、みんなの話を聞いて、みんなに理解してもらいながら物事を進めることになります。そして、上手くいなかったらみんなに迷惑がかかるかもしれない。つまり、めっちゃ大変です(笑)

でも、それでも僕はこっちの道を嫌だなぁやめたいなぁと思ったことはありません。めちゃくちゃ大変だけど、でもその分、これを乗り越えれば、みんなの力をお借りしてただの学校事務職員一人じゃ見られなかった景色が見れそうな気がしているからです。

まだまだ道の途中だし、中々目的地が見えてこないですが、自分の気持ちを整理して(あと自分を追い込んで)おきたくてnoteに綴ってみました。

先は見えないけどがんばるぞー、おー。

現場からは以上でーす。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

未来を創るのは今の子どもたち。

明るく楽しい“未来”のために、明るく楽しい“学校”を創る。

学校の未来を拓く人になる、学校事務職員、タクト。

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