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試されるGIVEの形

 人間関係をより良くする方法の一つ「GIVE」。けれども、その「GIVE」は何でも良いというわけではないのが現実。今回は、「GIVE」が逆効果になってしまっている「コッペパンおじさん」の例を挙げつつ、その理由を解説していこうと思う。

 ちなみに前提として、コッペパンおじさんとは、定期的にコッペパンを配る謎のおじさん。日本のある地域で時折目撃される存在。ちなみに、ロサンゼルスではピスタチオを定期的に配る「ピスタチオおじさん」もいる模様。それはさておき。

 GIVEの注意点の一つ目は、GIVEの内容。何かを人に届けることは素敵ではありつつも、相手にとって嬉しくないものを贈っては逆効果。

 例えば、ケーキをプレゼントされて嬉しく思う人は多いものの、コッペパンをいきなり渡されたら、「え、どういうこと?」と疑問に思う人は多い。


 GIVEの注意点の二つ目は、GIVEの言葉。賞賛の言葉を贈ることは素敵ではありつつも、相手にとって不快なものであれば逆効果。

 コッペパンおじさんは、相手がパンを食べ始めると「いい食べっぷりだね~!」と力強く褒めるそう。もしかするとFood Fighterにとっては嬉しい言葉かもしれないものの、一般人の心には響き辛い。

 GIVEの注意点の三つ目は、GIVEの頻度。何かを人に届けることは素敵ではありつつも、過剰に繰り返すと逆効果。

 コッペパンおじさんは、イベント時に登場する架空のキャラクターではなく、何でもない普通の日にふらっと現れてコッペパンを置いて帰るという。全く関係性のない人にそんなことを繰り返しては相手の不安を煽るばかり。

 相手にとって喜ばれないものを、相手が聞いて嬉しくない言葉と共に、頻度高く繰り返すと、残念ながら荒廃した世界が訪れる。コッペパンおじさんの事例を他山の石に、適切なGIVEを心掛け、心躍る未来を築いていこう。

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