吉村食ぐ人#003 深夜0時のラーメン

僕のことをオフラインで知っている人であればいかに僕がラーメンが大好きなのかが分かるかと。
Facebookでもラーメン業界の方が「あなたの友人かも」に出てくるほどです。
個人的にはラヲタ、と呼ぶには程遠いのですが、一般的な消費量よりも多くラーメンを食しています。

たまに聞かれるのが「よくラーメンとか食べてるけど、インスタントラーメンとかは食べないの」ということ。
うなぎ屋さんでうなぎを食べるのが大好きな人が牛丼チェーン店で土用の丑の日に販売されるうなぎが嫌い、みたいなことでしょうか。
結論から言うと、インスタントラーメンも食べます。
個人的にはお店のラーメンとインスタントラーメンは全くの別物だという認識でいます。どっちが良い、というのではなく、どちらも良いところがある、という。
インスタントラーメンの一番の良いところって家で作れる、っていうところじゃないでしょうか。
たとえインスタントでも家で作れる安心感。
炒めた野菜や肉をトッピングにするだけでもしっかりとしたご飯になります。
もちろん、具財とかを入れない素のインスタントラーメンも好き。

さらにいうと、インスタントラーメンがきっかけで僕はラーメン好きになったと思います。
ひとつ、強烈なエピソードがあります。

前回のエッセイで僕の祖父母が居酒屋をやっていた話をしました。
居酒屋、という業務形態上、仕事が終わり、家に帰るのは真夜中。
夏休みの時に祖父母の家に行った時も先に寝る、ということもしばしば。
そして、就寝時間も小学生らしく、どんなに遅くても10時には寝ていたと思う。今思えばしっかりしてたなぁ。というか、眠たかったですしね。
ただ、大晦日の夜やこうした長期休暇の時は非日常の高揚感が故か、なかなか眠れなかった。
そうこうしていると、仕事終わりの祖父母が家に戻ってきました。
仕事終わりの夜食なのでしょうか。祖母がキッチンに立ち、インスタントラーメンを茹でます。
仕事終わりでお腹がすいているにも関わらず、興味津津な僕に一口分けてくれました。
それがもう、旨いのなんの。ビックリ!!いや、普通のインスタントラーメンなのに、なんで旨いんだろうか。
今でも飲みの終わりに締めでインスタントラーメンを食べますが、真夜中に炭水化物を摂取する罪悪感や背徳感がさらに旨さを作っています。
こうしてラーメンを食べた僕は寝床へ。

北海道という土地柄もあるかもしれませんが、こういう思い出がやはり自分の好きなものに結びついてくるのではないでしょうか。
いわば、思い出ご飯。
その思い出ご飯の1つがインスタントラーメンでもいいのではないでしょうか。
あなたの思い出ご飯はなんですか?

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