遠い過去の記憶を、ごぼうが語りかける - 炊き込みご飯パン
40歳が近づく。30代がこうも風のように駆け抜けていくとは思いもよらなかったが、きっと40代も同じように風のように駆け抜けていくのだろう。
そんなことを考えるにつれ、自分の中でやり残したことを一つ一つ整理していかなくてはならない、という急に駆られる。
人は生き急ぎ始めると、冷蔵庫の掃除を始めると言う。それはそうだ。冷凍庫なんて人々の忘れ去られた記憶の吹き溜まりなのだから。
そこで私はふと一つの見慣れない氷塊に気づく。
写真は割愛するが、水気が霜として抜けつつある、冷やご