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内部スタッフからみた「ここがヘンだよ!」拓匠開発(1) ~ 上層部から若手まで「やっちゃう」社員を補佐する長谷部茜さんの場合 ~

 拓匠開発から依頼をうけた外部ライターが、“遠慮なし!でいいところだけじゃなくて悪いところも紹介する”をテーマに取材をしていく本ブログ。

 今回から社内で働くスタッフに、内部の人からみた拓匠開発の「ここがヘンだよ!」な部分を、掘り下げていくインタビュー連載がスタート。

画像1 第1回は、前職の大手転職エージェントから自らも転職。2019年7月に入社し、現在は経営企画部に所属している長谷部茜さんにお話をうかがいました。

●社内を回す便利屋さん!?

――通常 “経営企画部”っていうと、経営者の補佐をする部門というイメージですが、多くの会社では形骸化しちゃって、“とにかくなんかやらせとけ”という感じの部署になってしまいがち。一方で、拓匠開発さんの場合は、「やっちゃえ!」が会社の基本方針のひとつとしてある会社ですが…どんなことを”やっちゃって”るんですか?

長谷部 茜(以後、長谷部) 私の場合、どちらかというと“やっちゃってる人を補佐してる”という感じです。部としては、うちのメインである不動産関係以外のバックオフィス周り――人事や広報それからイベントの運営や企画などの業務を手掛けています。具体的には、椿森コムナのイベントとか、毎年弊社で運営している千葉公園のナイトフェス「YohaS 夜ハス」の企画や運営もそう。それから、ほかの企業さんと組んで新規事業を立てるときも、うちが窓口になっています。

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――要は、なんでも屋みたいなもんですかね?

長谷部 ほんとに、そう(笑)。その中でも私は、社内外の人と絡む仕事が多くて。自分でゼロから企画を立てるよりも、色んな人に企画をふってみて上がってきたものをアレンジしたりしています。

 弊社では採用の一環で学生さんに事業の企画運営のお手伝いをお願いしているんですが、私がそのディレクションを担当していて。例えば、椿森コムナに今、色とりどりのビニール傘がつってあるんですが、それも学生さんのアイディア。「学生の中で企画考えるならこの子だからって話を振りつつ、社内でもあの人のもとで、やってもらったら彼は成長しそう…」とか、そういうアレンジをしてます。もちろん社内の部署間の連携を考えたり、人と人をどうチームにしたらうまくいくのか、みたいなことを考えながらやってます。そこがマッチしたときは、影で「よしよし」って思ったり。

――転職からまったく未知のポジションで、自分の仕事を作り上げてきたんですね。

長谷部 それがうちの良さなのかなって思っています。逆に言えば、具体的なノルマを求められるわけじゃなく、自分で目標を立てて、スケジュールを立てて、自分で自分のお尻をたたくのは、それなりに難しい。「やっちゃう」のも簡単じゃないな、と実感しています。

――そんな中でこの1年、一番突き抜けた仕事ってなんでしょうか?

長谷部 今、会社の社内報を作っているんですが、それは私がここにきて始めました。もともと前職で事業として立ち上げていたものだったんですが、今は自分で企画を考えて、文章を考えて、レイアウトしてっていうのを全部やってたんですけど、会社のいろんな方とお話できて、考えや目標を聞けて、その後のいろんな仕事に役だっています。これをふくめていろいろと評価していただいて、社長賞をいただきました。

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――お話を伺ってるとほんとに、社内の“潤滑油”というか、企画もこなしながら人事も手掛ける、経営企画部のお手本みたいな仕事ぶりですね。

長谷部 会社でも、『会社に元気を与えてくれる存在』みたいに言ってもらえる事が多くて。逆に、私が静かにしてると、『どうしたの?』って聞かれてしまったりしますね。たまには二日酔いで静かにしていたい時もあるじゃないですか? でもそれすらもできなくなるくらい、ブランドが独り歩きしてしまっているので、自分でも意識して「仕事って楽しい」という姿勢を見せるようにしています。実はもともとは人見知りで、そういうのも苦手なんですけど、知らない間にそんなポジションになっていたので、やるしかない、と。

●会社が求める“個性的”は難しい。

――そもそも拓匠開発が自体が、住民同士のアフターケアや、人と人をつなぐイベントを展開して、人と人をつないでますもんね。

長谷部 私が新しく入社した方へ行っている経営理念研修というのがあるんですが、そのなかで“私たちは「やっちゃう」生き事例となり、人々に勇気をもたらす役割”という言葉があって。その言葉がすごく好きなんです。弊社がイベント事業とか新しい街づくりにおいて、“今までの日本や世界にもない街”を作ることを目指しているのは、個性を尊重するとか、「みんなと同じ右向け右ではなくて、逆を向いていてもいいんだよ」っていう呼びかけでもあるんですよね。このコンセプトこそが、拓匠開発なんだろうなって思ってまして。

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――なるほど。分譲地も同じ家を並べるだけじゃなくて、グッドデザイン賞を取るような住宅設計とか、薪ストーブがあったりして、マニアックで普通の住宅では満足できないような人をうまくターゲットにしてますよね。

長谷部 「こんな街があってもいいじゃない?」っていうところから、それを選んでくれるお客さまに向けて住宅を販売しているんです。私たちが率先して個性的なことをやっちゃってるから、普通の物件じゃ満足できない人たちにとって心地が良いっていう。弊社の商品と社員自身が、その生き事例になろうと、体を張って見せていく存在なんですよ。

――ただ、仕事してる中でも、お客さんが家を買うにしても個性的であることを求められすぎるのも疲れそうですけどね。

長谷部 そこが難しくて。たしかに弊社は、“個性”を大事にしていて、社長を始め役員たちもみんなものすごく強烈だから、強制はしてないけどみんなそうしなきゃいけないのかなっていう空気は、確かに流れています。個性を大事にとか自由闊達とはいうけれど、実は、「個性的=変わり者」じゃないといけないのか、というわけではない。それくらいみんなの生き方を尊重しているし、それこそ社員でも将来独立したいという人も受け入れているので、そこも含めてもっと自由でいいのかなって思っています。

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――確かにお会いする人が強烈なことが多いのですが、一方で毎朝掃除や朝礼があって、礼節も重んじる…結構、型にハマったところもありますよね。

長谷部 そうなんですよ。だから「型を破れ!」と言われると混乱することもありますが…ベースが固まってないと自由に動けないですからね。だからこそ中にいる人間とは、個性を大事にしながら自分らしく生きようって発信していきたい。解き放たれた感じです。その自由を円滑にするために動く、それが私のミッションです。


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