霧 (page4.)


小学生から中学生になっても
何も変わらなかった
毎日がいっぱいいっぱいだった
人付き合いは更に私を苦しめた
でも不登校にはならなかった
だって私は普通だから
普通の子供は学校に行くものだから

学校には行くものだと思っていたし、
学校に行かない選択肢なんて私の中にはなかった
(のちに息子が学校に行けなくなった時
自分を守ろうとしてくれて良かったと思った)

少しづつ何かが壊れていたけれど
何も気付かなかった
気付かないフリをしていた
ただ重い体を引き摺り毎日をこなす
今思い返すとその頃の記憶は
靄がかかってうまく思い出す事ができない
断片的で、まるで自分の事では無い様な記憶

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