「アクアマリンふくしま」で、動物の生命と出会う。
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「アクアマリンふくしま」で、動物の生命と出会う。

小松崎拓郎(タクロコマ)

今日はどこか遠くに行きたい、
恋人とゆっくり話したいと思ったなら、
福島県まで足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。

朝10時の三軒茶屋。スターバックスで朝食をとっていた彼女とぼくは思い立って福島へ。高速道路を運転しながら、ゆるゆる二人だけで話をしていると、目的地に13時半には到着しました。

アクアマリンふくしまへ

ぼくらはチャットツールのSlackを使い、lifestyle-tripというチャンネルでお互いが旅したいスポットやお店、宿の情報を話したり共有したりしています。

環境型の水族館「アクアマリンふくしま」は、彼女が行ってみたいと共有してくれたスポットでした。

建築の美しさに意気揚々として彼女と入館。

はじめは、縄文時代の生態系を再現したビオトープを長いトンネルの穴から覗いて鑑賞するつくりに。

ここでの予感はあとで的中したのですが、アクアマリンふくしまには水族館に定番の看板動物たちがいません。シャチもイルカもウミガメも、大きなサメもいない。派手さはほぼないと言ってもいいでしょう。

しかし一見魅力的ではない地味にも思える生物たちの「暮らし(習性や生態等)」に焦点を当てることで、あぁ動物ってこんなにおもしろいんだ!と思わせるような場をつくっているのです。

この横長のおおきな水槽には川魚がたくさん泳いでいます。

「渓流の魚たちが棲んでいる水中は、こんなにも青々とした水草でいっぱいなのか」

「水中で魚たちは、こんなに流れの強い川のなかを泳いでいるのか」

思わず魚たちの暮らしに声を上げていた僕ですが、じつはここは絶滅したニホンカワウソを伝える場でありながら、(もういないので)ユーラシアカワウソの住処でもあります。

カワウソがお腹を空かせると川魚たちを食べようと狩りをするし、実際に捕食しているシーンを見ることができます。

もうひとつ感動したのは、岩魚が住む森と渓流ゾーンと

小魚やカエルやイモリが暮らす、小沼エリア。

驚いたのは、水の流れのよわい岩横でじっとしている岩魚と水草のうえでじっとしているカエルの姿、そして小鳥のさえずりが聞こえた先を見上げると木々を小鳥が渡っていたこと。

そう、ここは生きものたちが野生している環境を再現しているから、(写真にはありませんが、熱帯エリアでは湿度と温度まで再現するというこだわりぶり!)身近な動物たちのなかなか知りえない一面と出会える。

それがおもしろいのです。生と死すら体感できるカワウソの住処は残酷な一面もありますが、動物たちのリアルな暮らしから感じ取ってほしいという想いを形にしているのだそうです。

(はじめてのクリオネ)

(幼い頃に読んだ絵本の主人公でだいすきなアカネズミと出会う)

(かしこく演技するわけでもなく、雄叫びをあげていた。こんなに迫力のあるトドははじめて。恐竜に見えた)

ワークショップなどの催しを含めて、子どもが動物たちの暮らしを肌で感じられる学び舎としての環境が充実しているアクアマリンふくしまですが、館内にはオーシャンビューのレストラン・カフェがあり、子どもだけでなく大人も楽しめる場となっています。

ぼくは今回、アクアマリンふくしまという水族館がすばらしいメディアであるということをまざまざと見せつけられたと同時に、編集側の意図で対象を操作し商品を提示するよりも、普段はなかなか見ることができなければ観ようともしない対象の「本来の姿」に力があることを痛感しました。

たとえ対象が地味であっても、動物たちの生命力あふれる姿や、進化の過程で身に付けた生きる術を見れば、鳥肌が立つ。身体は必ず感じとります。

《メモ》
・本来の暮らしに本物の生命力が宿る
・生態や習性が魅力になりうる
・だから、リアルな暮らしができる環境を整えることもまた編集。

彼女と充実した時間を過ごせたことはもちろん、こういった出会いもあってたのしい時間になりました。

都内から3時間半で行けます。思い立ったらぜひ。
君のいまがより良くなるように。



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小松崎拓郎(タクロコマ)

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ダンケ!
小松崎拓郎(タクロコマ)
茨城県龍ケ崎市生まれの編集者、フォトグラファー。島根県大森町で暮らしはじめました。日々起こるあれこれの話をしています。お仕事の話も少し。最近の関心ごとは「循環」です。