おいしくて、身体にも、環境にもやさしいオーツミルク
最近、ヴィーガン生活をしている友人ができた。
ヴィーガンとは動物性食品を一切口にしない人や食事のことを言う。
そんな友人と過ごす時間は異文化を感じることの連続だ。そんな中でも衝撃的だったのは、オーツミルクとの出会いだった。
聞くとオーツミルクとは、有機オーツ麦が主原料の植物性ミルクだという。
やっぱり牛乳は飲まないのだな…という納得感と、どんな味がするものかという興味半分、恐れも半分だったが、味はおいしいの一言に尽きる。
牛乳というよりも甘酒に近く、穀物の甘い香りがする。オーツミルクをコーヒーに注ぐと味の深みが増すように思える。
おいしいだけではなく、身体にも、環境にもやさしい。
(OTALYはスウェーデン南部にあるマルメに本社を置くブランド)
牛乳と比較しても、オーツミルクは多くの優れた品質をもつという。
コレステロールの正常化、食後血糖値の上昇抑制、満腹感の維持作用について効果のあるベータグルカン、心血管のリスクを下げる高レベルの不飽和脂肪を含む。
オーツミルクを選ぶということは動物性食品の消費を減らすこと。つまり、地球のすこやかさにもつながることだ。
なぜなら食肉および酪農業は、温室効果ガスの全排出量の14.5%をも占めるとされている。
我が家がオーツミルクも選ぶ理由
新しい技術で開発されたぶん、代替ミルクは牛乳よりも少し高価。
だからこそ、現時点では毎日飲むというよりも、友人を自宅に招いた時やカフェで飲むくらいがちょうどいい。
(ちなみにベルリンのほとんどのカフェでは、コーヒーを注文すると、ミルクにする?オーツにする?と店員さんに聞かれる)
欧米ではここ数年、ベジタリアンやヴィーガンが急増しているらしい。人口のおよそ5-15%がヴィーガンを含むベジタリアン、ドイツでは人口の約10%、つまり10人に1人がヴィーガンという統計がある。
日本で暮らしていた頃はヴィーガンは遠い存在だった。けれど実はそうでもなく、海外から日本に訪れる人々のうち10人に1人が、ヴィーガン生活者かもしれない。
来年には東京オリンピックもあり、政府は4,000万人もの訪日外国人観光客数を見込みの目標としている。
このことからもわかるように、今後ますます異なる文化圏の人々と接する機会は増えていく。
きっとはじめは、カフェや自宅でわいわいとお茶をする時間になるだろう。
そんなときにオーツミルクをお供にすると、楽しい時間を過ごせると思う。
◎ドイツの首都ベルリンでの暮らしを映像で紹介しています。
◎毎日のことはInstagramのストーリーで更新しています。
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