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滞独日記「ブランデンブルク・ポツダムに遊びに行ってきました」

ベルリン2年目にして初めて、以前から気になっていたポツダム周辺のカプートという地域に遊びに行ってきた。

ポツダム在住のキーツマン・智香さん宅にお邪魔した。智香さんはドイツ在住フリーランス日英独翻訳者/ブロガーで、まにあっくドイツTravel&Natureのほか、ポッドキャストやnote、書籍出版まで幅広く活動している方。

ポツダム・カプートのやわらかい森と静かな湖を散策し、心安らぐ1日を過ごすことができた。

今年はあきらめていた夏の休暇(!)となった。

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ベルリンから少し南にくだると、あちこちに湖があり森がある。

ポツダムは居住環境も自然が近く、智香さん宅の庭にあるヨーロッパオークには四十雀が巣をつくり、カエルや蛇が住みついているという。

庭が生態系の一役を担えることは、ごく身近に観察対象がいるということだ。観察者にとって歓喜したくなる環境だ。

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もう一つ、これはいつか真似てみたいと思ったのは、キッチンに続く広いサンルームの存在。サンルームの中央にある大きなテーブルでは庭を眺めながら食事や作業できる。

「雨の日もサンルームにいると鬱々としない」と仰っていたのが印象的だった。

そして温かい季節になると、家族の食卓は庭になるそうだ。

外で食べる料理がおいしくなることを僕は知っている。食事の時間が体に気持ちよく、心はさわやかに感じられるだろう。

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もっとも心に残ったのは、智香さんが収集している石のお話だ。智香さん宅の庭にはいろいろな模様の石が積まれており、「この石はスカンジナビアから氷河におされてブランデンブルクまで移動して来たもの」だと言う。その石の背景にある物語に想いを馳せていた。


「私は学生の頃、原宿に行ってお店が閉まってたら『つまんないわ〜』って言ってたけど、あれは消費してるだけだったのかも。智香さんは自分で楽しみを見つけることができる人なんだね」

帰りの電車で、一緒にカプートを訪ねた妻と話したこと。

どんな環境や状況でも、自分なりのたのしみを見つけられる人になりたいと思う。

そんなちかさんは給水塔の背景にあるエピソードにも猛烈な楽しみを見出し、僕らが敬愛してやまないライターの久保田由希さんとベルリン・ブランデンブルク探検隊シリーズ『給水塔』を出版した。

ベルリンとブランデンブルグを楽しむ存分に味わう1冊だ。

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