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カトラリーは持ち歩く
少し前にこんな映像を公開しました。
これは「携帯カトラリー」のお話です。
携帯カトラリーはプラスチックカトラリーに代わる新しい選択肢として、欧州で広まりつつあります。
基本的な情報はこちらのページに記載するとして…!
使い慣れたカトラリーで食べると、外出先でも旅先でも、ちょっとしたおつまみが、おいしい食事に様変わりします。
このカトラリーのおもしろいところは、欧州の様々な国で「使い捨て」の便利さを選ばない人がいるところです。
この現象の背後に浮かんでくるのは、使い捨てカトラリーが環境に与える問題です。
ここでは詳しく書きませんが、環境問題を引き起こすのは人の営み。
いまの暮らしに対するアンチテーゼとしての1つの媒体が、携帯カトラリーなのだと思います。
欧州の歴史を振り替えると、じつはつい最近まで銀のカトラリーを専用の箱に入れて持ち歩き、宴席に持参していたそうです。
家やお店といった招く側がカトラリーを用意するようになったのは、19世紀に入ってから。
ここベルリンで日常的に見ている風景も、19世紀から続くもの。
そう考えると、家に置くカトラリーと持ち運ぶものとを用途によって使い分ける考え方が根付いたのは、ほんのつい最近だということに驚きました。
身分の高い人も低い人も、自分が使うカトラリーは大切に持ち歩いていたのです。
その史実を思うと、そもそもカトラリーは家に置いておくものではなく持ち歩くものではないか、という見方もできます。
当時銀のカトラリーは使いやすく豊かさの象徴であったものの、持ち運ぶには重く、大きく、出先で洗うのが面倒だったのでしょう。
その発展として、軽く、気軽に手に入り、洗う必要のない使い捨てカトラリーが生まれました。
しかしそれは口当たりがいいとは言い難いですし、環境に及ぼす影響においては現在進行系で課題があります。
その反動として選ばれつつあるのが木製の携帯カトラリーですが、理想のカトラリーへと向かう道半ば。
軽くて、持ち運びやすく、環境への影響や洗う手間も少なく、繰り返し使えて、口当たりもよくおいしい食べることができる。
今後はそういうカトラリーが生まれてくるのではないでしょうか。
だから僕は竹製に限らず、しばらくいろんな組合せでカトラリーを持ち歩いてみたいと思っています。
◎毎日のことはInstagramのストーリーで更新しています。
◎ドイツの首都ベルリンでの暮らしを映像で紹介しています。
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