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農業は労働時間短縮が大きな課題だなとつくづく思う。 2022年2月13日(日)

ぶどうには房作りという仕事があります。
 
 春になると、ぶどうは新しい枝を伸ばして、そこにいくつかの房をつけます。房をそのままにしておくと養分が分散されてしまい、一つ一つの房が立派に育ちません。

 そこで、品種にもよりますが、1から2つの新梢(新しく伸びてきた枝のこと)に1つの房を残して、あとは全て切り落としてしまいます。

 これだけだとちょっとイメージが伝わりにくいですが、アイキャッチの写真は1房だけ残した(つまり、作業が終わったあと)ものです。
 
 これがなかなかの重労働です。基本的にずっと腕を上にあげたまま、顔も上を向けたままの状態で作業をします。終わる頃には肩と首が相当辛いです。
 
 ぶどうは果樹の中でも一番労働時間がかかると言われています。

 この房作りの作業もそうですが、枝の誘引作業、このあとの種無し・肥大化のためのジベレリン処理、病害虫防除などなど。
 
 ぶどう含め、果樹栽培においては特にこの労働時間の短縮というのが今後の農業のためには必要不可欠だと考えています。

 ぶどうの単価は確かに他の果樹に比べると比較的高価ではありますが、労働時間あたりでの売上はもっともっと上げていけると思っています。
 
 なかなか今の技術で細かい手の微妙かつ繊細な動きというのはAIやロボットで実現出来ていませんが、腕や体の負担を軽減してくれるアシストスーツというものは既にあります。
 
 単純に時間短縮とはなりませんが、負荷を軽減出来れば作業スピードは多少あがると思うので、こういったところから少しずつアップデートしていくしかないのかなというのが、現状です。

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