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家庭でこそ考えたい食品ロス問題

セブンイレブンが食品ロス削減に貢献するために、消費期限が近づいた弁当やおにぎりを購入したら5%還元するという取り組みを実験的に始めたそうです。

そもそも食品ロスの定義は、「本来食べられるにも関わらず捨てられた食品」である。

食品ロスに関しては、平成27年9月に国連で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)のターゲットの1つとなっており、2030年までに世界全体の1人あたり食品廃棄物を半減させることとなっています。

食品ロスについては、私たちは削減しなければならないことは理解しているが具体的に普段から何か意識して取り組んでいるという人は正直多くないだろうと思います。

その証拠はデータとして示されており、実は食品ロスについてもっと具体的に削減を意識して取り組んでいかなければならないのは、セブンイレブンのような事業者以上に、実は私たち一般消費者であり、家庭の方です。

平成28年度の農林水産省のデータでは、年間約643万トンの食品ロスがあったと推計されているのですが、そのうち事業系食品ロスは352万トンであるのに対し、家庭系食品ロスは291万トンということで半分近くは家庭から出る食品ロスなのです。

しかも驚くべきことに、前年度の平成27年度は全体の食品ロスが646万トン、事業系食品ロスが357万トン、家庭系食品ロスが289万トンとなっています。

つまり、平成28年度は前年と比べると全体として3万トン、事業系食品ロスに関しては5万トン減っている一方、家庭系食品ロスに関しては2万トン増加という状況なのです。

因みにこの家庭系食品ロスの289万トンというのは、1人1日あたりご飯茶碗1杯分を捨てている計算になるのだそうです。

普段から何気なくストックしてしまうとか、なんとなく安いから買ってしまうとかって、ありませんか?

冷蔵庫がいつもいっぱいで、奥の方は未開の地となっていませんか?

世界的には人口も増えていき、食料問題は私たちが実感することのない中でも、深刻な状況となっています。

また、大量の廃棄物を処理するということで、環境問題へも繋がっていきます。

「必要と思われるものを必要な分だけ」

「冷蔵庫の中身はちゃんと把握できている状態に」

各家庭でこのことだけ意識するだけでも、状況は大きく変わってくるのではないでしょうか。

【参考】農林水産省
http://www.maff.go.jp/kinki/syouhi/mn/iken/attach/pdf/30nendo-8.pdf


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