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演劇ワークショップを開催しました。(備忘録と今後のこと)

先日、「Yes,and体験会」と銘打って演劇ワークショップを開催しました。

以前より演劇人の視点から観たアンジュルム(ハロプロ)についてのnoteを書いてきたところ、交流のあるアンジュルムファンの方々から「やってみたい」とのお声をいただき実現しました。ありがとうございます。
実際に開催した内容と感じたことをつらつらと書いていきたいと思います。

アンジュルムと演劇については過去記事をご覧ください。

林の経歴など

まず少し自分のことを少し書いておきます。
僕は高校を卒業してすぐ劇団天然工房に入りました。そこで松田信行さんの演技法「Nシステム」を教わり、そのトレーニングを利用しながら千葉県内のパレットという就労移行支援施設でコミュニケーション講座を開いています。講座をやり始めてから4年ちょっと、月13~15コマほど開講しています。ありがたいことに好評で、多くの利用者さんにご参加いただいています。
Nシステムはもともと役者向けのトレーニングではありますが、社会生活でも役に立つ考え方や知見がたくさん含まれていると思います。インプロ(即興演劇)を研修に取り入れ始めた企業も多くあり、演劇のもつ可能性が広がり始めています。
僕個人としても自分が学んできた演劇の技術を役立てられることはとても嬉しく思っています。演劇なんて、自分がやりたいから、自分のためにやっていたものであったはずなのに、その技術が社会生活を送る多くの方の助けになるなんてこれほど嬉しいことはありません。
いまは就労移行施設で障害のある方向けの講座が主ですが、より多くの方を対象にワークショップを行っていきたいと思っています。お声かけいただけたらどこでもやりますので、ぜひご連絡ください(宣伝)

※参考図書を2点ほど置いておきます。

ワークショップ覚え書き 1回目 7月9日(日)15:00 

トレーニング内容
1、あっち向いてホイ(ポイホイ)
2、ナンバーズ
3、魔法の箱
4、イエスアンド
5、赤いりんご(黒いりんご)
6、ジブリッシュ
7、思い出の写真
8、ボックストレーニング

4名の方にご参加いただきました。はじめての枠組みのワークショップだったので、みなさんの反応を見ながら内容を調整していきましたが、思った以上に順応性が高く、当初予定していたより多くのトレーニングが出来てかなり深いところまで進めました。やはりアンジュルムという共通認識があることが大きいと思いました。イメージが伝わりやすいし、不確定・不安定なものに飛び込んでいくことに慣れている。
演劇(のトレーニング)って慣れていないとやっぱり恥ずかしいんじゃないかと思っていたんですが、参加者のおひとりに聞いてみたところ「ぜんぜん恥ずかしくなかった」とのことで驚きました。この辺はライブ現場に参加していることで耐性(?)が出来ているのかもしれません。
また「日常でここまで面と向かってコミュニケーションとることがない」との発言も心に残りました。

ワークショップ覚え書き 2回目 7月12日(水)20:00

1、ナンバーライン
2、あっち向いてホイ(ポイホイ)
3、イエスアンド
4、シェアードストーリー
5、ラピッドファイア

2回目は8名の方にご参加いただきました。人数が増えたのでトレーニングの数は1回目より少なく。6名~10名程度がトレーニングの内容、密度ともにちょうどいい気がする。
演劇のトレーニングは多岐にわたるので、1回目とはまた違ったアプローチのトレーニングを選んでみました。この回にはアンジュルムをほとんどご存じない方、アンジュルムファンだけど初対面の方もいらっしゃって面白いメンバー構成となりました。この回もみなさんの順応度がとても高い。さくさくトレーニングを進めていけて大変助かりました。
ご参加いただいた めんたねの尾谷さんがnoteを書いてくださいました。僕にはない視点と知識での解説がありますので、ぜひご覧ください。

ワークショップを終えて

まず、とにかく楽しかった。そして有難かった。訳の分からないトレーニングに(少なくとも表面上は)拒否反応を示すことなく飛び込んで体験してくれて嬉しかったです。
内容を決める段階ではかなり悩んでいました。体力的な問題もあるし、どこまで受け入れてくれるかわからなかったので「このトレーニングはさすがにやりたくないかな…これなら楽しんでくれるかな」と慎重になっていましたが、杞憂でした。しかしどうなんでしょうね?今回あまりにもスムーズに進んだのは多くの方がアンジュルムの概念を理解していたから?それとも普通こんなもんなのかな……この辺はこれからワークショップを繰り返していかないとはっきりしないところですね。

何はともあれ、無事に終わってよかったです。
今回は初回ということで参加者を友人関係のみに絞りましたが、これからはもう少し広く募集をかけて開催してみたいと思っています。
次回開催が決まった暁にはTwitterとこのnoteでもお知らせしたいと思います。参加してみたい!とか、参加は怖いけど見学してみたい!など本当にお気軽にお声かけくださいね。

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