くたばれうつ病!
道を歩いている最中、電柱から次の電柱まで歩けなくなった。
何というか、それをする気力がわいてこないのだ。電柱に体を預けたまま、しばらくジーッとし続けていた。久しぶりにこの症状が出た。
吉野家に入り、牛丼を頼んだ。手がつけられなかった。これまた箸を動かす気力がわいてこない。なんとか口に入れるも味がしない。
うつだ。
あぁ、これね、はいはい。またキタわ。分かりました、という気持ちだ。
落ち込む、暗くなる、病む。というより「気力がわいてこない」のだ。ちょっとした動作すべてが疲れる。
それにしても動けない。身動きが取れない。意欲もわいてこない。どうしようもない。
まぁこうなると、ジタバタしても仕方ない。どこかでひっくり返っていようと思う。
ひとの役には立てないので、ぶっ倒れておく。
焦ると駄目だ。突っ伏して、動けなくなってもいいのだ。
これまで幾度かうつになった僕を止血してくれた言葉がある。
「なぁに、一時的に心配をかけるが、借りを返すチャンスは時期にやってくる」
というものだ。
これは持論だが、人間はあるタイミングでは、突っ伏していてもよい。
突っ伏しているときには想像もできないが、起き上がる『時期』なんてやってくるものだ。砂をつかんで立ち上がるのだ。
とりあえずは死ななければそれでいい。
うつは精神病の中でも唯一自殺に結びつく病気なので、死亡リスクだけはヘッジしておきたい。
立ち上がらないといけない!なんて気合いも義務感もいらない。
ある日、自然と、ごく自然と、気持ちに空気が入ってくる。
人間は環境に慣れる生き物だし、二足歩行の世界で生きていく生き物でもあるからだ。
自然の摂理だ。
たびたびうつになる僕もその都度立ち上がってきた。だから今回もたぶん大丈夫だ。ほっとこう。
毎度、ドラマチックでも何でもなく、ごくごく普通に立ち上がってきた。
くたばれうつ病!という気持ちだけは持ち続けて突っ伏していようと思う。
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