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96.揉めるほどに日々は満ちる

Q.家が無かったのでホストをしてました。辞める時に『半年以内にホストしたら1000万払って貰う』みたいな誓約書を書かされました。うっかり見学に行ってしまって働いては無いのですが心配です。こういう誓約書って法的な効力を持つのでしょうか。
それともウシジマくんみたいに怖い人達がでてきてボコボコにされるのでしょうか。
2021.4.21 Dさん(21歳・男性)

A.日本国憲法に「職業選択の自由」みたいなものがあったので、効力はありません。しかるべき場所に相談すれば終了します。
ただ、ボコボコにされる可能性はあります。ボコボコにされたら傷害なので警察に言えば終わります。

世の中のほとんどのことは、解決できるようになっています。ただそれを半数のひとがしません。

「解決するパワーを使うぐらいなら我慢する」などの理由で揉め事を避けます。その先にあるものは地獄なのですが、ただ、自分で選び望んだ「揉めなかった」が手に入るならばそれは良いのでしょう。

地獄が悪いわけでも天国が良いわけでもありませんし、ただ時が過ぎてすべてが朽ちていくことに何も変わりありません。

僕は揉め事がそこまで嫌いじゃありません。

進んで険悪にはなりたくないですが、逆らっている最中になんだか「立ち向かっている自分」を感じられるからです。

喧嘩を見るのも心拍は上がりますが、少しだけ好きな自分がいるんです。ハブとマングースの闘い、年末の格闘技を見ている気分とでも言いましょうか。

物事に白黒なんてありませんし、少なからずグラデーションをはらんでいるに決まっているのに、それでも白黒を付けようとする「反発」に「人間」を感じます。

「人間」を感じるものは様々ありますが、触れているとあたたかい気持ちになります。それが揉め事であっても、殺し合いであってもです。

おそらく生命保存といったシンプルな欲求、モチベーションを「誇り」が超えているからです。獣を超越して知的動物に到達する瞬間に胸震えます。

【揉めている=良くない】という短絡的なものの見方をすると、人生はつまらなくなりませんか。

「群集している安心感に身を守られる」は錯覚です。
誰も守ってくれません。頼れば頼るほど人間関係に頭を悩まされて自殺するか、壊れるかのどちらかがオチです。「他人」というその防空壕の守備力は、軽い爆撃により一撃で吹き飛ぶクオリティです。

だけど孤独が無敵なわけじゃないです。「群集からハグレたから面白いのか?」でもありません。というか人生は無敵にもならないし、意識的に面白がらないとひどく退屈ですよね。

どこにいようと、何をどれほど持っていようと何も変わらないというオチの無い話です。結局、クソな日々を微動だにさせるのは、いつだって他者との関わりだからです。

「誰と過ごすか」「誰のためにやるか」「誰が笑うか」だけは大きく、感じ方を変えてくれます。

人生を活かすのは自分ではなく、間違いなく他人ですし、殺すのも他人です。
いつだって僕を満たしてくれたのは、どこかの誰かでした。早く死にたいんですが、「作ったものでひとを楽しませたい」という気持ちが細長く伸びてもいるんです。

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