あかねのね

長年病気と共に歩いてきました。大学を中退してから、本当に大切にしたいものは「人との関係…

あかねのね

長年病気と共に歩いてきました。大学を中退してから、本当に大切にしたいものは「人との関係」だと気づきました。でもそのせいか恋愛ばかりしています。

最近の記事

どんな絶望の中でも、はっきりと気づく光がある。どれだけ不幸だと思い込んでいても、差し出される優しさにはいつも敏感でいたい。

    • 夜の散歩道🌃

      夜の散歩道で手を繋いだカップルとすれ違うと、彼は「世のカップルはやることが同じだね」と微笑んだ。彼は私たちの恋愛を「どこにでもある変哲のないもの」と捉えていて、別段特別視していない。そこが、自分たちの恋愛を特別視しすぎてしまう私にとってはちょうど良い。けれども私が「夜道を一緒に歩いた人は特別だと錯覚する病に陥ってるの」と言うと、彼は意外にも「ずっと錯覚していてください」と言ってくれた。 最近は彼の飲み会や休日出勤でほとんど散歩をしていない。夜の散歩なんて私に言わせればセックス

      • 悪夢の中にさす光

        私は毎日普通に生きているように見えると思う。そう見えるように努力しているからだ。でも実際は普通に生きているんじゃなくて、恒常性に犯されてるだけ。毎日思考停止でとりあえずいつもと同じ行動をしなければ、私は永遠に家から出ることができない。そこに感情を挟むとろくなことはなくて、途端に「生きている意味」とか「死なない理由」を求めてしまう。 私が恋愛の記事を書くと幸せそうで羨ましいと言われる。 でも、彼から受け取る幸せは「超不幸」中の「超幸い」みたいなところがあって、あくまで「超不幸

        • #彼とランプ

          素敵なランプを買ったのは、私が真夜中に本を読むためだと信じ込んでいる彼です。 「甘いな、素敵な夜を演出するためでもあるのよ」なんて言えるわけもないけど。 実はこのランプをお店から運んでくれたのは彼で、しっかりこの計画の片棒を担がせている。 なんなら、中の電球を買ってきたのも彼だ。 私がランプにばかり気を取られていたあまり、家に帰ってやっと電球を買い忘れたことに気づき、彼が家具屋さんまで走ってくれたのだ。 そんな購入シーンだけでもエピソードのあるランプが、これからどんな夜を彩

        どんな絶望の中でも、はっきりと気づく光がある。どれだけ不幸だと思い込んでいても、差し出される優しさにはいつも敏感でいたい。

        マガジン

        • 分身(日記)
          8本
        • 大学中退
          4本
        • 精神疾患
          5本
        • 恋愛
          11本

        記事

          死ぬのなら、自分に花の一輪でも贈って死んでみたいな。あの人に、一輪だけでも花を捧げてみたい。 星の王子さまが好きだから、バラ一輪でいいかな。

          死ぬのなら、自分に花の一輪でも贈って死んでみたいな。あの人に、一輪だけでも花を捧げてみたい。 星の王子さまが好きだから、バラ一輪でいいかな。

          「世界で一番安全な場所ってどこ?」私のステータスメッセージを見たであろう発言に、私はしれっと「君の腕の中かな」と答えた。あーなんかそれはすごく嬉しい、と言いながら、彼は「君の胸に顔埋めてる時が一番心が落ち着く。僕が世界で一番好きな匂いだ」と言った。あ、これ書いたら怒られちゃうかな

          「世界で一番安全な場所ってどこ?」私のステータスメッセージを見たであろう発言に、私はしれっと「君の腕の中かな」と答えた。あーなんかそれはすごく嬉しい、と言いながら、彼は「君の胸に顔埋めてる時が一番心が落ち着く。僕が世界で一番好きな匂いだ」と言った。あ、これ書いたら怒られちゃうかな

          貧血と栄養源🦖🥘

          野良犬が暴れ回ったような部屋だ、と思う。そんな荒れ果てた部屋に、今日も彼は足を運んでくれる。睡眠不足になってふらふらでも、料理をしにきてくれる。どうでもいい相手なんかに、生姜入りスープやレバニラやホットココアなんて作るものか。 「僕たちはもう他人じゃないって思う」突然彼がそう言うから、本当に他人じゃない気がした。今は結婚していないから法的には何のつながりもないのだが、当人同士が認め合えばそれは「他人じゃない」ということにはならないか? 私の栄養源は今間違いなく彼の言葉で、彼の

          貧血と栄養源🦖🥘

          2月の彼を気ままに切り取る

          2/14 バレンタインのチョコを当日渡したのに私の家に置いて帰った。 2/18 「あかねさんは偏食だと思う。だから僕がいろんな料理を作ってあげたいと思う」と発言。 2/19 はじめて「この休みは一緒に過ごせるの?」とおねだりするようなことを言われた。 かわいくて髪をわしゃわしゃした。 2/21 思い出のコンビニで深夜にシュークリームを買い、帰りながら頬張る彼を見た。 私は相変わらず星を見上げながら歩いた。 2/23 散歩に行こうと連れ出して、目的地を伸ばし伸ばし、けっ

          2月の彼を気ままに切り取る

          【分身】あとがき

          まずは「分身」を読んでいただいた皆さま、最後までお付き合いいただきありがとうございました。 「分身」は書かれた当時こんな形で公開されることになるとは思っていなかったでしょう。 もしかすると、ここまで過去に向き合えるようになった私を、頼もしく見てくれているかもしれません。 私の苦しみの半分以上は、2017年のこの事件に起因しています。 ですが、私はそんな過去を乗り越えてなんとか楽しく生きています。 私が伝えたかったこと(はじめからそんな大それた目的があったわけではないけど)

          【分身】あとがき

          2017/02/15の日記

          結論から言いますとこれが最終回になります。 なぜ日記が途中で終わったかというと、さすがに受験本番(2017/02/25-26)に向けて勉強したのと、その後九大に受かって(加害者のことも先生達のことも親のことも全部)どうでもよくなったからです。 まぁ、そうやって問題から目を逸らした結果、大学も中退してしまうのですが、それはまた別の機会に📝 やっぱり死にたい。 私が事件のことを話さないように、先生達が口止めしてくるなんて。 昨日あんなに話したのに、私の気持ちわかってない。 死

          2017/02/15の日記

          2017/02/13の日記

          ねぇ先生達。先生達の対応は絶対に甘かったよ。 センター前だからといって、今後の私のことよく考えずにたたみ込んで丸め込んで。 受験を応援してくれればいいってわけじゃないんだよ。 むしろその「明らかに見える」優しさで、私が不満を言うのを封じ込めてるようなもんじゃない。 加害者の〇〇にとっては、先生達が早めに忘れ去ってくれて好都合で、しかも生徒みんなの記憶からもフェードアウトされてラッキー!のびのび普通どおりやれてるかもしんないけど、私のこと考えてよ。 まるで、上の大学に行けない

          2017/02/13の日記

          2017/02/07と2017/02/11の日記

          2017/02/07 心が詰まってる。 不安だ、不安だ、不安だ、不安だ……!! はぁーーーーーー疲れた。 話しかけられるとウザいのに、誰かの存在は常に感じていたい。 …どんだけわがまま女子だって。 めっちゃ心配してくれる善意100%の人こそが「ウザい」…とか、なんたる皮肉なことね!! 明日からどうしよう?私には決められないよー! 1人にしてくれ、そっとしてくれ、もう余計なことはしてくれんでいい。 何にも期待しなければ心が楽になれるのに。 …事件増やさんで、マジ死にたくなる。

          2017/02/07と2017/02/11の日記

          2017/01/30の日記

          今日は担任の先生に優しくしてもらった。すっごく嬉しい。 だけどどこか悲しいのはなぜだろう…? そうか、もうすぐあっけなく卒業だからか。 今私が悩んでいることも、卒業してしまえば、私が割り切れようと割り切れまいと強制的に完結させられちゃうわけで… その結果に未来の私が納得できるかわからないから不安なんだよな。 あの事件のことは絶対綺麗には忘れられないのに、みんな私が卒業すれば「めでたし、めでたし」って片付けられると思ってるから。 まぁ実際そうならいいんだけど?(そんなわけない)

          2017/01/30の日記

          2017/01/29の日記

          死にたい。後悔する暇もないうちに死にたい。 何かに救いを求めることさえ疲れた。誰かに期待することも、無理できる私自身を自分に強制することも疲れた。 ずーっと眠っていたい。何もかもを気にせずに眠っていたい。もう全部終わりにしたい。 目が覚めたらい暗い現実が待っている。 私は何を望んでいるのか。いや何も望んでいない。 むしろ私が欲しいのは、何もないこと。 人から同情されるのも蔑まれるのも何もかもがいらなくて。 何かを感じる私の心がいらないし、心の宿ったこの存在自体もちろんいらな

          2017/01/29の日記

          2017/01/28 の日記

          頭が詰まってしまった。将棋で言うところの手詰まりみたいな。 結局、ここまで頑張ってきたけど、このような可哀想な始末で、一体何が報われたというのか。 先生よ、彼氏よ、中途半端な優しさなら優しくしないでくれ。どうせ私の心は誰にも癒せない。 無理に自分を動かそうとしているのがわかる。 この辛さは私にしか味わえないものだから、マゾっぽく味わいつくすのもアリだけど、私はそれが気に食わないらしい。 偽りの感情でも明るく振る舞っていたい。別に誰に会うでもないけどね。 自分が悲劇のヒロイ

          2017/01/28 の日記

          新マガジン「分身」について

          過去と向き合いたいので2017年(人生最大の事件があった年)の日記を書き起こす活動を始めます。 *** その日記には『分身』という名前で、私が唯一自分の思いをぶちまけたノートです。私は最終的に遺書としてこのノートを使おうと思っていましたが、結局死ぬことができず手元に残りました。 このノートは、自分の醜い思いが投影されている『黒い存在』だと思ってきました。 だから何度も自分から遠ざけたい / なんなら捨てたいと思い、何度も燃やそうとしました。あまりの醜さに破ってしまったペー

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