不安で仕方ないこと
クルマのことを教えてもらう一ヶ月だった。全然興味が無かったのに不思議なものである。
「なんで軽自動車に乗ってはいけないのか」から始まり、「これ乗っててほしい」まで白熱した。
僕としては「田舎ならいざ知らず、これだけ交通インフラが発達している都内で車など要るのだろうか」という意見だった。たぶんマジョリティである。
まずは「要るか要らないか」で判断しないことからだった。やはり移動手段というよりは趣味の領域に近い。
そもそも僕は免許持ちだが、ゴリゴリのペーパーで経験はほぼゼロである。あれだけツアーを回っていたが、ハンドルは握らなかった。
「そんなに言うなら、それほど良いものだろう」と思い、兎にも角にも運転をやりだした。菅さんやユウスケくんを始めとした優れたドライバーたちに教わりながら、一つずつやりはじめた。
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