キメてく理由!

二度スリップしたが、「断ち」がうまくいっている。

スリップとはsobriety loses its priorityの頭文字の略である。
翻訳すると「シラフが優先する生活を失う」という意味だろうか。ギャンブルやタバコ、薬物など依存症にも使う用語だ。すべる、という意味にはかかっているのかどうかは知らない。

スリップはそれで終わりなのではない。スリップを通して回復の道を見出すのだ。

エリカ様や田代まさしがMDMA捕まり、崇拝する清原さんが少しずつ社会復帰している。

それにしても不思議なのだが、何で違法薬物に手を出すのだろうか。合法的にラリれる方法なんていくらでもある。

僕のやっていた咳止めシロップはコデインそのものだし、睡眠薬とアルコールの合わせ飲みもガンギマる。
そもそもアルコールだけでも思い切りキマるではないか。世界で一番ひとを殺しているドラッグ、人生を壊しているドラッグ、家族を瓦解させているドラッグはシャブやコカインではない。アルコールだ。

アルコールはメンタルに関係なく、一定量飲めば間違いなく誰でも「効く」ドラッグだ。

酒を飲みまくると、とにかく麻痺る。キツイこともやらないといけないことも、現実も空想も他人も全部うやむやになる。酔っぱらうというのは身体が夢を見ることなのだ。

そんな麻痺に憧れっぱなしだった。

それは現世というものが「憂き世」だからである。

覚醒してれば、僕たちはこの世の憂さも見えてきてしまう。だから覚醒と正反対のものを目指すようになる。シンナーはその意味で一等級の麻痺剤だ。

若い子に止めろとは僕は一切言わない。酒もそうだが、その中で生き残ってくる者と一生廃人になる者がいる。

これは「淘汰」なのだ。

バンドだってそうだ。みんなアレの中毒になっている。その中で淘汰されないためには、アレもコレもやらないとならない。

やることもやらないで生き延びようというのは虫のいい話だ。

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