文句いいたくなったら、思い出しなはれ。
相手の不機嫌に触れる。
またかと、と思う。
自分の感情は自分で面倒みなさいよ、
いい大人なんだから。
そんな風に考えられる自分って大人ーと
悦に入っていたけれども、
毎度毎度不機嫌さんに会っていると、
相手だけの問題ではない気がしてきた。
思い返せば、自分も同じ、もしくはもっと
ひどいことが多々あった。今もある。
そもそも人様の勤務態度、生活習慣に
とやかく言えるほど働いていない、
真面目に学校生活、社会生活を
送ってきたわけでもない。
むしろ、横着をしてきた方。
文句を言う。
不満が湧く。
態度に出る。
そしてそのたびに、
「自分はどうなんや?あれ、そんなに
言うほどなんか励んできたんか?」
と思い返し、恥ずかしくなり、落ち着く。
こんなボンクラに、
齢70を過ぎた老父はなおも、
「まあゆっくりかかりなはれ。ゆっくり」
と諭す。
おとんには勝てんな、と愚息は思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?