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#4 ケース2-2

※ケース2の続きです。ケース2の2話という感じでケース2-2と表記しております。※


あれからあの店長とは本社で何回か顔を合わせたが特にお互い話すわけでもなく挨拶程度。

そして2週間後には人事異動の内示がでる。
マジで異動なのかなと思いながらも誰に引き継ぐかもわからない引き継ぎの準備をしている自分がいた。


内示は見事にあの店長の店に異動になっていた。
うわっ…マジこわっ、なにあの人、こわいこわい…

辞令が出てしっかりそのまま異動になっていた。

何気に準備をしていた俺は持て余す期間があるくらい余裕で引き継ぎが終わり、引き継いだ後輩には、『わかりやすくて残務も少なくて助かります!!』と言われた。

あぁ…彼は半年前の別の先輩の引き継ぎ状況が悪く、後輩という手前言えないこともたくさんあり発狂していたな。と思い出した。

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異動初日。

会社に入ろうと思ったとき後ろからケツを蹴られて振り返ったら店長が立っていた。

その表情から怒ってるのか面白がってるのか、またもやわけがわからない表情で立っていた。

『おはようございます。今日からお願いします。』

そう言って頭を下げた俺に

『おせぇよ。お前と同期のやつも今日から俺のとこだけど、あいつは事例が出た翌日に電話してきたよ。』

誰だ?と思いながら、他の人の異動状況など興味がなく見ていなかった。
しかしどんだけクソまじめな同期だよ…これからそいつと一緒に仕事かよ…。

店長に続いて会社に入るとやはり店舗ごとにだいぶ違う雰囲気にすこしだけ新たな仕事場だなと思った。

自分のデスクを指示され荷ほどきをしながら会う既存スタッフへ挨拶をしていると。

『あっ!久しぶり!いつ以来だろうね!』

と声をかけてきたから顔を上げると…誰だろう…と見覚えのない女性がにこにこでこっちを見ていた。

わからないことがバレるとめんどくさいから、『あぁ…お久しぶりです。いつでしょうね。』と適当に返す。

『君はあんまり飲み会とかも参加しないもんね。てかなんで敬語??』

もぅ…説明がめんどくさい。

『誰にでも敬語で話します。すべての人に敬意を持っています。』

と突っ込まれること前提だが敬語で話す真意を話すことのほうがめんどくさいからそれっぽいことを言う。

『なるほど!それは素晴らしいことですね!』

ふざけてんのかこの女。
そしてわざわざ敬語で返してきやがる。

『内示が出てから楽しみだったんだよ!ずっと同じ店舗で後輩も入ってこなくて下っ端だったから、こき使われるしさぁ…」

『そうなんですか。こき使えるやつが現れてよかったですね』

嫌味ったらしく言う。

『そぉいうことじゃないの!!後輩でもよかったけど同期って特別じゃん!』

と、ここにもわけのわからんことを言う人物が現れた。彼女は俺のデスクの真向かい。先が思いやられる。

それから何かしら話していたが荷ほどきをしたい俺は彼女の話をほぼ聞き流していた。

朝礼で店長が話し、俺と彼女は異動の挨拶をした。

店長、リーダー、その他…の7名で構成される店にはすぐ馴染めた。
7名のうち女性は2人。例の彼女と2個上の先輩の2名。しかし女の人というのはよく喋る…。

彼女とはとくに同期だからという特別なこともなくただ普通に仕事をしていた。

彼女のいう「同期って特別」ってなんだ…?と思うほどに。

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